転職希望者以外に目を向けよ!マーケター採用における攻めのスカウト方法4選

年、デジタルマーケティングの市場規模は、この5年ほどで2倍以上の規模にもなると予想されているほど年々増加しています。

それと共に、デジタルマーケティングに欠かせないマーケターは徐々に不足していっています
企業の9割がマーケター不足を感じているのが現状です。

マーケターはフリーランスで働いていたり、自分で事業を立ち上げている人もいるので、正社員での雇用を希望しているマーケターは需要に対してかなり少数です。

さらに需要過多なため、企業に勤めるマーケターはすでに満足のいく条件で働いていることも、転職を希望するマーケターが少ない原因の1つです。

この記事では、そんな現状の中、より自社に適したマーケターを採用するにはどのような方法があるのかと、その理由についてご紹介します。

転職希望者からの採用だけでは不十分な理由

現在、既に転職を考えている顕在的な層は、大体3か月以内での転職を希望しています。
次の職場を探しているので、求人サイトなどに登録したり、スカウトをもらえるように自らの情報を発信するなど、能動的に動いています

一方、現状に満足はしているものの、「いつか転職しても良い」程度に考えている潜在的な層も存在します。
より良い職場が見つかれば転職する、くらいのスタンスでいるため、1年単位のスパンで行動しています
また、自ら能動的に転職先を探すのではなく、スカウトをもらって初めて検討することになります。

昔から一般的に行われてきたのは、能動的に転職先を探している中から、自社に合う人を採用する方法でした。
もちろんその中で優秀な人材に出会える可能性もありますが、そのような方法だと、潜在的な転職希望者には出会えないということになります。

従来の方法も利用しつつ、スカウト型の採用で、より選択肢を広くすることが必要となります。

スカウト型の採用が有用

スカウト型の採用では、企業がマーケターの情報を取りに行って、能動的に自社に適している人材を探し出すことになります。

しかし、優秀だと思われる人材に手当たり次第に声をかけていては、従来の方法とあまり変わらない結果になってしまいます。

自社がどんなマーケティング人材を欲しているのかを明確にし、自社の課題をより良い形で解決してくれる人材を探すことが重要です。

マーケティングは、専門分野が多岐にわたっているので、全てのマーケティングを網羅している人材はいません。
本当に欲しい人材だけにアプローチができるように、こちらの記事を参考にして、自社の希望する人材を割り出してみてください。

マーケター採用で推奨される4つのスカウト手法

上記を念頭に置いた上で、マーケターの採用にはどんな方法があるのか、具体的な採用方法を4つ見ていきましょう。

方法①:口コミ・紹介

口コミは、インターネットの普及にともない、信頼できる情報収集方法になってきました
それは採用でも同じことが言えます。

自社の存在を知ってもらうにしても、新しくマーケターを紹介してもらうにしても、「自分の知人の情報」というのは信頼できるものです。
それが採用となれば、その人材がどの程度信頼に足る人物かどうかをあらかじめ知ることができます。

マーケティングでは仕事量と仕事の成果が比例しないこともあり、マーケターは根気がいる職種のため、転職の場合は前職を辞めた理由を知ることも大切です。
壁にぶつかったから、と前職を辞めていた場合、同じ理由で辞められてしまう可能性が高いからです。
採用する本人からの情報ではなく、周りからの情報ではそういったマイナス面の情報も信頼度が上がります

しかし、紹介する側の感情が介入するため、採用する人と情報を発信している人の双方を見極める必要があります
「優秀な人材だと聞いたから」というだけで採用してしまうと、採用後に聞いていた話と違う、という展開になりかねません。

またマーケターは専門性が高い職種なので、例え本当に優秀な人材が採用候補に上がったとしても、自社の課題とその人の専門性が合致していないと、双方にデメリットしかありません。

専門がどこなのか、どういう過程でどういう結果を出すのが得意なのかをヒヤリングし、あらかじめ洗い出した自社の課題を解決してくれる人材かどうかを確認するようにしましょう。

方法②:SNS

SNSに求人や案件を投稿して、応募してもらう方法もあります。
逆に、SNSにマーケティングの実績を掲載しているマーケターを検索して探し出すこともできます。

SNSは不特定多数の目に入りやすいのが特徴なので、潜在的な層の転職希望者の目にとまる可能性が高いのが特徴です。

フリーランスなどの業務委託を行っているマーケターを探す場合は、SNSから仕事の募集を常にかけている方もいるので、他の方法を検討していても、一度調べてみるのが良いでしょう。

特にTwitterやLinkedInについては、日頃の発信を見て、お仕事のやり取りが行われるケースがマーケターの文脈でも増えてきています。

ただし、マーケターと企業どちらかが情報にたどりつかないとマッチングが起こり得ないので、SNSへの情報の載せ方を工夫したり、検索方法を色々と試してみる必要があります。

また、SNSに載せている内容は、他の採用方法と比べて信頼度に欠けてしまうこともあるのが現状です。
SNSで得た情報だけで判断するのではなく、目にとまったマーケターが自社に適した人材かどうか、より詳しく知るコミュニケーションを行いましょう。

方法③:クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、不特定多数の企業と、仕事を募集する人材が業務を受発注できるサービスのことです。

インターネット上でやり取りを進めるので、場所や時間を選ばずにできる仕事や、単発でマーケティングの仕事を依頼したい場合に有効な手段となります。

副業のために登録している人が多いのが特徴で、経験値も未経験の人から経験豊富なマーケターまでさまざまです。
マーケターの得意な仕事内容に応じて業務の一部を依頼するので、「マーケティングで成果を出してほしい」だけでは依頼できません。

自社の課題を明確にするとともに、マーケティングのうちどの仕事を任せたいのかを割り出し、その仕事を単発で依頼するために利用します。

クラウドソーシングについては、こちらの記事でもご紹介しているので、参考にしてみてください。

方法④:エージェント

エージェントとは、人材を企業に紹介する仲介業者のことです。
転職希望者に無料で利用してもらい、企業からの利用料金や、場合によっては採用に至った場合の成果報酬を受け取っている場合もあります。

今までの経験や持っているスキルなど、希望者が登録している情報を元に企業がスカウトしたり、逆に希望する企業にアプローチしたりします。

専門分野がどこなのかという情報も手に入るので、継続的にマーケターを雇い入れたい場合や、大人数を採用したい場合にも向いています。
情報がしっかりと管理されているので、SNSでは公開できない、非公開情報を元に採用できるのもメリットです。

細かな情報を元に採用を進められるので、スカウト型の採用にはエージェントを通した採用が一番適していると言えます。

エージェントによっては関連職種のセミナーを開いたり情報発信をしている場合もあります。
そういったエージェントは、抱えているマーケターの質を上げることにも注力していることが多く、信頼に値する人材と出会うことができるので、利用前にその企業について調べてみるのがおすすめです。

また利用料という採用コストがかかるため、システムについても確認してから利用する必要があります。

どんなシステムで転職希望者が登録しているのか、どの職種に強いのか、年代別のエージェントもあるのでその場合はどの年代に強いのかなど、エージェントの特徴を確認しておきましょう。

また、そもそも転職希望ではない人が登録しているエージェントもあります。
フリーランスエージェントと呼ばれる、フリーランスの人材に登録してもらっているエージェントです。

マーケティングは企業によって課題の幅が広いことや、最初にご説明したように正社員として働くマーケターが不足していることから、業務委託という形でフリーランスを採用するのが、最も優秀な人材を早く獲得できる道となります。

特に、企業で不足しがちなのは戦略や道筋をつけられる、経験豊富なマーケターです。
先述したように、そういったマーケターは独立してフリーランスとなったり自分で事業を起こしている場合がほとんどなので、経験豊富なマーケターを必要とすればするほど、業務委託の方が適しているといえます。

業務委託も選択肢に入れれば、転職希望者だけでなく、継続的に企業で稼働しているマーケターも視野に入れることができるため採用の幅が広がります

企業の課題を明確にするお手伝いをし、その課題に応じてフリーランスのマーケターを紹介している企業がおすすめです。

最適な方法でマーケターを採用するのが成功の鍵

マーケターの採用方法について、おすすめの方法をご紹介してきました。
マーケティングにおいては優秀な人材が需要過多になっているため、自社が希望する人材に出会えるかどうかが大きな鍵となっています。

また、自社に適した人材を採用できるかどうかは、採用後のマーケティング成果だけでなく、仕事のスピード感にも大きく関わってきます。
そのためには、ご紹介した方法を組み合わせて使うことも効果的です。
しかし組み合わせることもある程度のスキルが必要となってくるので、弊社のようなマーケターが数多く登録している会社の手を借りて、業務委託人材をいち早く見つけることが一番の近道です。

自社に合った採用方法を見つけて、最適な道筋でマーケティングの課題を解決できる人材を探してみてください。