【採用前に必読】企業に最も適したマーケターを採用するポイント

現在、マーケターが不足していると言われることが多くなってきました。
マーケター不足の企業が抱える最も重要な課題は何でしょう。

そもそもマーケティングとは、自社の商品を最適な方法で売る道筋をつけるためのものです。

しかし、その道筋がついていない、そもそも道筋をつけるための人がいないことが、課題となっているケースがあります。

マーケターには専門分野があり、やみくもにマーケターを採用したり、知識のない社員を人数だけ集めてマーケティング部門をつくっても、肝心の課題を解決することはできません。

では、どんな目的をもって採用すればいいのでしょうか。

本記事では、マーケターを採用する際、目的を設定する理由と、何をポイントとするべきなのかをご紹介します。

目的を持ってマーケターを採用するべき2つの理由

まず、なぜ目的を持って採用するべきなのかをご説明します。

マーケターは商品を売るための仕組みを整えるのが仕事ですが、マーケター採用の際、「とにかく業績を上げてほしい」「とにかく顧客を1人でも多く獲得したい」という考え方で採用するのはおすすめしません。

その理由はマーケティングという分野の多様性と専門性の高さにあります。順番に見ていきましょう。

①:マーケティングは専門分野が多様化している

近年インターネットの普及にともない、マーケティング、特にデジタルマーケティングの専門分野は多様化してきています。

例えば、主流な広告手段であるSNS広告1つとっても、Twitter・Instagram・TikTok・YouTubeなどそれぞれの媒体で適した商品、適した広告の打ち方が異なります
Twitterでは情報が拡散されやすい商品、YouTubeでは情報量の多い商品が向いています。

「どの手段でも良いからなにかをやれば効果がある」わけではないので、手段と目標を定めてからマーケティングを行わなければ、コストばかりかかって全く効果が出ないケースもあります。

昔は企業からの営業が顧客にとっての主な情報源だったため、とにかく広く情報を提供することで顧客の認知を得ることができていました。
しかしインターネットが普及し、顧客が手軽に膨大な情報を手に入られるようになった分だけ、自社の情報を顧客に届ける難易度も上がってきているのです。

②:全てを網羅するマーケターはほぼ見つからない

マーケティングは、SEO、アフィリエイト広告、アクセス解析など、細分化されたそれぞれの分野で専門の人材がいます。
「LPで成果は出せるが、アプリのディレクションはやったことがない」
「BtoBの専門なので、BtoCは未経験である」
というケースがあります。

どんなに優秀なマーケターでも、マーケティングに関する全ての知識を持っているとは限りません
ですので、前述のように「とにかく業績を上げてほしい」という依頼方法で優秀だと言われているマーケターを採用しても意味はありません。

マーケティングでは、その商品に適した手段を取らなければ、コストをかける意味がなくなってしまうので、自社の商品に適した手段はなにか、もしくは達成したい目的はなにかをはっきりさせた上で、その課題を解決してくれるマーケターを採用する必要があるということです。

採用前に踏むべき3ステップ

細分化されたマーケティングの中で、自社の課題に最適なマーケターを採用するためには、募集前に決めておくべきことが3つあります。
順番に見ていきましょう。

①:「なぜマーケターが必要なのか」を明確にする

まず「そもそも、なぜ新しくマーケターが必要なのか」を明確にします。
そのためには結果としてどうなって欲しいのかを考えることが必要です。
考えるべきことは、以下3つです。

「誰に向けた」
「なにを」
「どのように」

例えば、自社のコンテンツを新しく製作してほしい、という場合でも、「とにかく反応率が高い広告を打ってほしい」ではなく
「BtoCのLPを新しく製作して、広告を見た人の反応率を上げてほしい」
「今打っているWEBの広告を新しく作り直して、企業からの問い合わせを5%以上多くしてほしい」
細かく要望を考えることで、どの分野のマーケターを採用すべきかが見えてきます。

②:現在のマーケティングの状況に応じた採用をする

次に考えるべきなのが、その要望において、現在自社でなにか施策を講じているかどうかです。

例えば、前述の「LPを製作して欲しい」という要望の場合、既に自社でLPを作っていて、それを元に新しく、より効果のあるLPを製作して欲しいのか、それとも自社には現在LPがなく、全く新しく製作してほしいのかの2パターンが考えられます。

その違いだけでも、立ち上げが得意なマーケターとグロースハックが得意なマーケターは異なるので、採用する人材が変わってきます

他にもPDCAの需要に応じて採用条件を絞ることも有効です。
PDCAとは、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)というマーケティングの一連のサイクルのことです。
PDCAをスピーディーに繰り返すことによってより良い施策を講じていくことができます。

例えば、施策を実行、評価できる人材はいるから、計画と改善の部分を担ってほしい場合と、計画はできるので、実行の部分でより効率的な方法を取り入れてほしい場合では必要とする人材が変わってくるのです。

同じコンテンツが専門のマーケターでも、担ってほしい部分によって得意分野が大きく変わるコンテンツがあるので、採用前に確認しておきましょう。

③:マーケティングツールで補う部分との切り分けをする

デジタルマーケティングの分野では、マーケティングツールを適宜使うことも大切です。

顧客1人1人のデータを管理、段階分けし、最適なリード育成を目指すMA(マーケティングオートメーション)ツールや、業務の一部を自動化することで営業活動を効率化させるSFA(セールスフォースオートメーション)ツールなど、マーケティングの段階によって使い分けることで、効率的なマーケティングへの近道となります。

マーケティングツールでまかなえる部分と、マーケターに任せたい部分を切り分けることで、コストを抑えた状態で最適なマーケティングを目指すことができます
例えばMAツールの場合、次のようなことが行えます。

・オフライン・オンライン双方の活動で得たリードをリスト化
・リストから、特定の条件での顧客絞り込み
・見込み顧客の興味にあったメールを自動配信
・見込み顧客が商品に興味を示す行動をした際に、営業に通知したり、自動でアサインメールを送信
・ページ閲覧数、資料ダウンロード数など、マーケティング施策の成果を自動で測定・収集

自社の作業ボリュームを確認し、これらを人が行うよりも、ツールを導入した方がコストが抑えられると判断できれば、この作業を行うマーケターの採用からツールの導入に切り替える方が得策です。

また、ツールを導入している状態で採用する場合、そのツールを得意とするマーケター、という条件で採用するのも、採用後にスムーズに業務に入ることができるのでおすすめです。

ちなみに導入する際は、ただ「良いツールだと聞いたから」ではなく、なんのために導入するのか、目的を明確にしてから導入するようにしましょう。

マーケターに全てを任せるべきではない

マーケターに依頼したい内容が決まっても、全てをマーケターに任せるのは得策ではありません。
その理由は、マーケターの報酬と人材不足にあります。

どの企業も、戦略や企画に強いマーケターを求めています。
そのため、一般的にそういったマーケターは報酬が高いことが多く、マーケティングの全てを任せるとコストがかさんでしまいます。

マーケティングの中核の部分を担ってもらい、ノウハウを落とし込んでもらいつつ、自社でできることは自社で行うことで、社員の経験値も上げつつ、コストを下げることができます

また、マーケターはフリーランスとして働いていたり、自分で事業を立ち上げている場合も多いため、転職希望者が少ない職種です。
そのため、正社員としての採用は需要過多となっています。
今まで述べたような採用ポイントを満たすマーケターを、正社員で探すのは困難です。

「マーケティングを一手に引き受けてほしいから」と、採用条件を妥協して専門外の分野の正社員となってくれるマーケターを採用するのではなく、自社のリソースを調整して、フリーランスのマーケターを採用した方がいいでしょう。

前述のように、マーケターに中核のみを担ってもらうという業務の振り分けも、フリーランスの方が適しています。
フリーランスの採用を視野に入れるだけで、おどろくほど優秀な人材の選択肢が増えるでしょう。

採用の際は、自社の希望する業務頻度やマーケティングの中で担ってほしい部分を元に、以下のような点を調整するとスムーズです。

・どの程度業務をしてもらうのか
・月に何回ほどミーティングが必要なのか
・リモートでの業務が可能な場合は、どの程度リモート稼働してもらうのか

企業の持つ課題というのは、時代やニーズの変化、マーケティングの結果によっても変わってくるものなので、その時その時の課題に合わせた内容で専門のマーケターに依頼できるのも、フリーランスを採用することのメリットです。

更には、マーケティングにおいては、週5で8時間仕事をすることが成果に結びつくわけではないというのも、フリーランスの採用が有効な理由のひとつです。

その際、自社の課題が変わるたびに新たに広く募集をかけるのは、採用コストが多くかかります。
当社のように、様々な分野を専門とするフリーランスのマーケターが揃っている会社に依頼して、より多くのマーケターと出会うことが採用への早道となります。

自社の課題に合わせてマーケターを採用するのがポイント

マーケターを採用する際、何をポイントとするべきなのかと、その理由をご紹介してきました。
どんな目的をもってマーケターを採用すれば良いのか、分かっていただけたでしょうか。

この記事でご紹介したポイントを踏まえて、フリーランスへの業務委託を視野に入れつつ、自社の課題を解決してくれる最適なマーケターを見つけてください。

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Webマーケティング・デジタルマーケティングの採用を成功に導く8つのポイント(70のチェックリスト) | プロ契約ジャーナル -企業版- (carryme.jp)