【マーケター不足】フリーランスマーケターが増えているのに採用が難しい理由

あなたの会社ではWebマーケティングに力を入れていますか。

マーケティングの成功には、当然ながら有能なマーケターの存在が欠かせません
しかし現在の日本はマーケター不足な上、簡単に採用することはできません。

そんな困難を解決するのに有効なのが、施策に詳しいフリーランスのマーケターに仕事を外注することです。

この記事では、フリーランスマーケターの採用市場についてご紹介します。
マーケターの市場について知ることで、自社にとって最適な人材と出会う方法が見つかるでしょう。

マーケターの採用よりもフリーランスマーケターに依頼すべき2つの理由

マーケター採用が難しい理由はマーケター不足だけではなく、マーケティングという業務の特色にあります。ここでは、フリーランスマーケターに依頼すべき2つの理由を見ていきます。

理由① :マーケターは常駐の必要性が低いため

マーケティングは自社の商品を知ることから始まり、商品を売る市場を調査・分析し、その市場で最も効果的に商品を売る施策を考えて実施、その結果に基づいて次の施策を検討するというのが一連の流れとなります。

仕事は常にありますが、その全てをマーケターがやらなければならないかというとそういうわけでもありません。

例えば施策を立てるのはプロのマーケターの仕事でも、その内容によっては、毎日の細かい成果を追うのはマーケティングの勉強を始めたての社員でも可能ということがあります。

その場合、施策の方向性決定や施策の分析など、部分部分でプロのマーケターがいれば良いので、必要な稼働時間は多くありません
そしてこのような場合、マーケターは常駐する必要がないケースがほとんどです。

そのため正社員としてではなく、フリーランスをやっていた方が複数の企業案件を担うことができるので、マーケターにとっては経験値を得られるという意味でプラスとなるのです。

最初は企業でマーケティングに携わっていても、ある程度実力をつけてから独立する人もいます。

理由② :1人でマーケティングのすべてを担うには専門性が足りないため

一言にマーケティングといっても、その業務内容は細分化されています。
施策を打つプラットフォームも商品によって最適な方法が変わりますし、そもそもそのプラットフォームを選ぶのが得意なマーケターもいれば、プラットフォームが決まった後に、施策の細かい仕組み作りをするのが得意なマーケターもいます。

企業によっては少数の正社員のマーケターが、全てのマーケティングを担っている場合もありますが、それは効果的ではありません

マーケターの得意分野と、企業にとって・商品にとって必要なマーケ方法が噛み合っていることが理想です。

しかし、企業・商品にとって最適なマーケ方法は日々変化していきます。
商品自体が変化したり、変更になったりすれば、対象となる顧客層が変わってきます。
新しいプラットフォームの登場によって最適な訴求方法が変わることもあります。
商品が同じでも、世情の変化が起こることもあります。
たとえなにも変化がなくても、より良い売り出し方法を求めて施策を試行錯誤していくのがマーケティングです。

その時、社員のマーケターが無理に施策に合わせていくのは限界があります。
結果新しい施策をやるにしても、社員がそのマーケ方法について学ぶ時間が必要となってしまいます。

社員が学んだ知識は会社にとって財産にはなりますが、その社員がマーケティングを学び続けていった場合、理由①でも書いたように独立してしまう可能性があります。

であれば、マーケティングの中核は外部の専門家に担ってもらい、その知識を社員に落としていってもらう方が、より効率的にマーケティングを行うことができますし、必要なマーケ方法が変わったとしても、柔軟に対応することができます。

フリーランスマーケターの採用難易度も高い2つの理由

ここまで、フリーランスマーケターを採用すべき理由について見てきました。
しかし、フリーランスマーケターを採用する難易度も年々上がっています。

その理由を2つご紹介します。

・専門知識が必須であること
・需要過多によって好待遇が必須となること

理由①: 専門知識が必須であるため

実に9割ものマーケターが「自社のマーケティングに課題がある」と感じています。

出典:【マーケティング人材に関する調査】9割以上のマーケターが社内の人材不足を実感|株式会社BLAMのプレスリリース (prtimes.jp)

複数の企業でマーケティングを掛け持ちしているマーケターが増えているのに、なぜマーケティングに課題があると認識されているのでしょうか。

その理由はWebマーケティングにおける施策の多様性にあります。

2000年代に個人の発信力が高まり、スマートフォンが普及し、2010年代にはインバウンドマーケティングコンテンツマーケティングが誕生して、Webマーケティングの幅はここ20年ほどでマーケティングのほとんどを占めるほど広くなりました。

インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングによって、商品について単純に知ってもらうだけでなく、それに付随して届ける情報の価値も大切になってきました。

※それぞれのマーケティングについては、下記の記事で詳しく解説しているので合わせて読んでみてください。

【時代の潮流】インバウンドマーケティングの全体像と有効活用のコツを大解剖

【時代の潮流】インバウンドマーケティングの全体像と有効活用のコツを大解剖

【注目施策】コンテンツマーケティングの種類・メリットを解説

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そしてWebマーケティングが広がったことによって、マスメディアがメインだったころよりもマーケティングの選択肢が広がり、細分化が進みました
それぞれの分野の専門性も深くなったことで、付け焼き刃では効果が出ないものとなっていっています。

企業はただ漠然とあれもこれもやるマーケターを探すのではなく、自社の課題に適した分野を専門とするマーケターの採用をしないと失敗の可能性が高まるため、難易度が上がってきているのです。

理由② :需要過多によって好待遇が必須となるため

企業としては、マーケティングがうまくいかないことは存続の危機につながります。

マーケティングの専門性が上がったことで、自社内でマーケティング力が不足し、より優秀なマーケターの採用を目指す企業が増えました
雇用元が増えれば、競争率が高くなるので、当然採用の難易度は上がることになります。

こうしてマーケターが需要過多となれば、当然マーケターの価値が上がります
結果、他社よりも好条件であることを提示して、より優秀なマーケターを採用する企業が出てきました。

好条件、好待遇として一番大きいのが金銭面です。
フリーランスマーケターは1件1件のマーケティングで生活しているため、単価が高い案件を好むのは当然と言えます。

金銭面としては、短期間で終わる案件なのか、長期にわたって安定して依頼してもらえる案件なのかも影響してきます。

拘束時間についても、企業によって待遇が変わってきます。
マーケティングのほとんどを任せたいからと、やみくもに週5出勤・8時間稼働を求めるのは得策ではありません。
何故なら、すべての仕事をマーケターがやる必要がないこともあるのと、マーケティングの成果と稼働時間は比例しないからです。

優秀なマーケターを採用するために必要なことは「課題の明確化」

優秀なマーケターを採用するのがいかに大変か、ご理解いただけたでしょうか。

狭い選択肢・広い専門分野の中から、自社に最適なマーケターを採用するのは決して簡単なことではありません

しかし優秀なマーケターを採用したいからといって、ただただ給料を吊り上げて自社でかけられるコストをオーバーしてしまっては意味がありません。

また、他社で優秀な成果を残したマーケターが、必ずしも自社で優秀な成果を上げてくれるとも限りません。

採用の際にはそれぞれのマーケターとすり合わせを行い、企業にとってもマーケターにとっても最適な条件を導き出すようにしましょう。

ただし、マーケターもいち専門家ですから、企業全体の課題とマーケティング施策を戦略的に結び付けられない可能性もあります。

ですから、企業に求められるのはなによりも自社のマーケティング課題を明確にすることです。

・マーケティングのどの段階が弱いのか
・自社の商品をどう売り出したいかのゴールは決まっているのか
・自社の人材やツールなど、既存の武器はなんなのか

など現状を洗い出して、課題を解決するために必要なスキルを持ったマーケターを探しましょう。

マーケターにとっても、自分がやるべきことを明確に提示してもらった方が名乗りをあげやすくなります。

更には、1人でも多くのマーケターと接触する機会を持つことです。
IndeedやGoogle for jobsなどの自社媒体、フリーランスマーケターのエージェントなど、接点を持つ方法はたくさんあります。

たとえば弊社はさまざまな分野を専門としたマーケターが登録している、マーケターエージェントです。

前述した自社の課題についても、自社に適した人材についても、一緒に洗い出すことで間違いのない道筋で採用まで至ることができます。

もしフリーランスマーケターの採用にご興味がある場合は、選択肢の1つとしてご一考ください。

自社にとってより適した人材と数多く出会うことで、最適な形でマーケティングの課題を解決していきましょう。