Googleに次いで、世界で二番目にユーザー数の多い検索エンジンはYouTubeだと言われています。
生活の一部として根付いているYouTubeをコンテンツマーケティングの一つの手段として利用しない手はありません。
YouTubeは競合が多いため、もう参入するには遅すぎると思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに、日常系のYouTuberなどは市場が溢れてしまっているように見受けられます。
しかし、検索エンジンという特性を生かし、有益な情報を伝えるチャンネル、ニッチな領域に特化したチャンネルはまだまだ市場が空いており、参入して成功する余地があります。
今回は、YouTubeマーケティングで成功するための施策について見ていきましょう。
YouTubeの強み
Youtubeのチャンネルをビジネスに利用するケースは増えてきているように思えますよね。それでは、どのような強みがあるのか、3点見ていきましょう。
施策① 投稿した動画は資産となる
一度投稿した動画はYouTube上に常に存在し、いつでもユーザーに見てもらえる可能性があります。
また、Googleで検索された時に上位に表示され、新たな流入を獲得することもできます。
Google上での資産にすることもできるので、ニーズが少なくても、自分の見て欲しいターゲットにとって価値のある動画を提供することを心がけましょう。
また、商品の購入ページと結びつけた動画とすることで営業活動に使うこともできます。
施策② 圧倒的情報伝達量でファンに
動画で伝えられる情報量は、文字と画像の5000倍だというデータもあります。
それほどまでに多くの情報を伝えることができるので、商品についての情報をより多くユーザーに伝え、記憶に残しやすくすることができます。
また、記憶に残り何度も思い出されることや、些細な表情や周辺情報もユーザーに見せることによって、よりファンになってもらいやすいというのも動画の特徴です。
施策③ 多くの人に無料で見てもらえる
YouTubeに動画を上げること自体は無料ですし、観る側も無料です。
ですので、有益な情報をアップロードすればユーザーには喜ばれますし、企業の商品やサービスを宣伝するような動画を上げたとしても、無料でお客さんに見てもらえる可能性があるのです。
また、Youtubeの動画は共有しやすいため、ユーザーが喜ぶ動画の場合、二次、三次拡散を期待することができます。
コメント欄で視聴者が活発にやりとりをしてくれるのも、動画がより見てもらえるきっかけとなっています。
YouTubeをマーケティングに使うことの弱み
一方で、YouTubeチャンネルを立ち上げればすぐにマーケティングが成功するわけではありません。YouTubeチャンネルを使ったマーケティングの弱みについても3点見ていきましょう。
弱み① 動画は情報を瞬時に伝えることはできない
動画を最初から最後まで観るとなると、視聴者の時間を多く取ることとなります。
ですので、一度見始めたユーザーの多くが途中で観るのをやめたり、早送りをされることが当たり前です。
ですので、ユーザーに飽きられないような動画の構成を必ず意識する必要があります。
動画の構成はどうなっているのか、欲しい情報がどこにあるのかわかりやすいように、タイムスタンプを設置することも有効な手段です。
とにかく、ユーザーの立場に立って動画を作ることが大切となってきます。
弱み② 動画コンテンツには時間とお金の投資が必要
Youtube動画を作るとなると、企画から動画撮影、文字起こし、動画編集、確認作業、アップロード、分析と多くの作業が発生し、多くの人が携わる必要があります。
多くの人が関わる分、お金は少なからず必要ですし、制作に時間もかかってしまいます。
YouTubeのチャンネル運用では、継続することが何よりも大切であり、予算と時間を捻出することは非常に肝心です。
マーケティングの観点では、動画のクオリティにこだわるよりも、投稿の継続や動画の内容の方が大切なので、リソースの配分も考える必要があります。
弱み③ マーケティングの知識が必要
YouTubeのチャンネルを立ち上げ、アップロードすること自体は難しくありませんが、すでに多くのチャンネルがあるYouTubeで成功するのは並大抵のことではありません。
チャンネル登録者数が1000人にいくだけで、全チャンネルの中の上位10%に入れるというデータもあります。
YouTubeで認知を広げ、成功を収めるためには、マーケティングに関する総合的な知識が必要となります。
成功するための方法
このような特性を持つYouTubeを使いこなし、成功するためにはどのような手段があるのでしょうか。そのコツを4点確認していきましょう。
コツ① ターゲットを明確にする
YouTubeのチャンネルを始めるにあたって、まず考えるべきは「誰に対して届けるか」です。
広く多くの人に興味を持ってもらえるようなコンテンツを作ることは大変難しく、実行しようとした場合、多くが誰にも興味を持ってもらえないコンテンツとなってしまいます。
また、自分が出したい動画を出しているだけでは、誰にも見てもらえない動画となってしまいます。
ユーザーは多くの動画の中から、素早くスクロールする中で興味を持った動画を選び取ります。相当興味を持った動画しか、クリックしてわざわざ観ようとは思いません。
多くの人に見てもらえるような動画を作るのは、チャンネルが注目されてからすべきであり、まずはとても狭い領域で、深く興味がわいて見たいと思ってもらえるような動画を作りましょう。
また、自分の目的とするターゲット以外に動画を観てもらえても意味はないですよね。
例えば、女性用化粧品を紹介し購入を促すことが目的のチャンネルなのに、演者が可愛いからと言って男性客に観られてもほとんど意味はないということです。
ですので、自分の動画はどのような人に見てもらいたいのかを意識して運用しましょう。
コツ② 目的を明確化する
YouTubeチャンネルを立ち上げ運用していく上で、どんな目的を置くかによって、注目すべき指標は変わってきます。
例えば、YouTubeを運用する中で認知を広めたいのであれば、再生数やチャンネル登録者数は大切な指標となります。
一方で、商品の購入を促したいのであれば、概要欄においてあるURLに何人が訪れたのかを計測する必要があります。
また、リピートしてくれるようなコアなファンを増やしたいのであれば、高評価の数やコメントの数を追う必要があります。
このように、YouTubeを運用する目的によって、目標とする数値の種類は変わります。
ですので、目的をあらかじめ明確にしておくことは非常に大切となります。
コツ③ 広告も利用しよう
YouTubeの広告に最も相性が良いのは、YouTubeチャンネルで投稿している動画です。
広告を見てチャンネル登録してくれた視聴者は、自社に興味を持っている人であり、貴重なリストとなります。
将来的に自社の収益につながる可能性の高い存在なので、広告費を投資することを躊躇わずに獲得するべきです。
しかし、注意点が2点あります。
認知の拡大よりも自社のより強固なファンを獲得したい場合には、広告で新しいお客さんを獲得することにお金を使うよりも、既存の視聴者に還元する施策を打つべきです。
チャンネルがまだ若い段階で広告を打つと、チャンネルのファンがまだしっかりとついていないのに、新規のお客さんばかりがきてしまうこととなります。
チャンネルの方針が固まっていない状態で広告を打つと無駄打ちになってしまいかねないので、チャンネルの検証を十分に行ってから広告を打つようにしましょう。
コツ④ PDCAを回す
YouTubeチャンネルを運用するにあたって、結果を分析をすることは最もと言って良いほど大事です。
YouTubeアナリティクスにおいて、動画ごとにユーザーの反響を数値化された状態で見ることができます。
動画を出すたびに結果がすぐ得られるので、そこから伸びた理由や伸びなかった理由の仮説を立て、実験的に次の動画に反映するフットワークの軽さが大切です。
また、一つの動画にサムネイルを何枚も作っておいて、公開後ユーザーの反応を見ながら、どのサムネイルのクリック率が高いかを検証することもおすすめです。
Youtubeで企業のマーケティングを成功させよう
YouTubeは拡散力がある動画のコンテンツマーケティングなので、拡散に成功すれば、認知を上げると同時に自社の熱狂的なファンを獲得することができます。
しかし、Youtubeのチャンネルを運用するマーケティングを実施する上では、様々なマーケティングの知識が必要となってきます。
ですので、マーケターのいない組織や、他の業務で忙しいのに片手間でYouTubeをやるようではなかなか成功しません。
そこで、業務委託という形で、様々なマーケティングに詳しい専門のマーケターをプロデューサーとして、YouTube運用に挑戦してみてはいかがでしょうか。