マーケティング業務をフリーランスに外注するか、自社でマーケターを採用するのかを検討する場合、費用は一つの課題ではないでしょうか。
外注には高いイメージがあるかと思います。
社内でマーケティング業務を行ってコストを抑えるのか、それとも成果を出すためには高くても外注にするのかという悩みはありませんか。
また、フリーランスのマーケターの相場がわからないと、どのくらいの単価だと高くてどのくらいの単価だと安いのか、値段に対して期待値はどれくらいを想定すれば良いのか、という判断の基準が設けられません。
今回の記事では、フリーランスでマーケターを採用する場合の相場と、それを踏まえてマーケティングをフリーランスに任せるのか、社員を採用するのか、どちらが良いのかについて考えていきましょう。
フリーランスのマーケターの相場
フリーランスのマーケターに業務を依頼する際は、案件ベースで単価を決めることが多いです。
例えば、この事業の広告運用を任せたく、月7万円お渡しできます。SEO記事を月に10本ずつ依頼するので、20万円お渡しします。といった募集方法です。
フリーランスの仕事を時給換算してみます。
相場としては、マーケティングの全体像がわかり、戦略を立てるところから相談のできるマーケターですと、平均して時給5,000円〜10,000円ほど、広告を回す、SNS運用をする、記事を書いてもらうといった、一個ずつの施策をお願いするマーケターには、時給1,500円〜4,000円ほどとなります。
フリーランスの求人媒体では、想定している月の稼働時間が記載されているものもあります。しかし、それはあくまでも採用する側の予想です。
マーケティングにおいては稼働時間と成果がイコールにならないため、企業側とフリーランスが業務内容をすり合わせ、フリーランス側の見解が加わることで具体的にどれだけの工数がかかるのかを決めることになると考えられます。
そのため、フリーランスのマーケターに依頼する際に、時給ベースで考えることは難しいというのが前提にはあります。
相場こそは決まっていますが、値段は結局マーケターの出した成果に基づくべきです。
なぜなら、マーケターに依頼する目的は売り上げを上げることです。
上げた利益のうち、集客にかけたコストは20%〜30%に留めておかなければ、事業が成長しません。
その割合に合うように、広告費などを考慮した上で、マーケターに渡すお金も決めるのが最善です。
マーケターを雇用した時との比較
マーケターを雇用した際には、どのくらいの仕事単価となっているのか考えてみましょう。
求人に特化した検索エンジンの求人ボックスによると、デジタルマーケターの正社員の平均年収は600万円だそうです。
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フリーランスのマーケターと比較するために、時給換算して比較してみましょう。
平均年収600万円ということは、月収は50万円です。
社会保険料などの様々な出費を考えると、月収50万円の社員を1人雇うのに、月に65万円ほどのコストがかかると考えられます。
ここで、雇用した社員が月に 8時間(1日あたり)×5日×4週=160時間 働くものとします。
65万円を160時間で割ると、1時間あたり、約4000円のコストがかかることになります。
社員になってもらうことで、社会保険料やその他経費がかかるため、実際に社員が受け取る給料以上のコストがかかってしまうことになるのです。
フリーランスのマーケターに任せる3つのメリット
それでは、フリーランスのマーケターに任せるメリットとはなんでしょうか。3つのメリットを見ていきましょう。
①スポットで頼むことができる
例えばマーケターを正社員として雇用した場合、先程の例でいくと、月50万円分の仕事を渡す事となります。
しかし、月に160時間分も、時給4000円を渡す価値がある仕事は本当にあるのでしょうか。
自社のマーケターに任せている仕事を洗い出してみると、マーケターにしかできない専門的なスキルや考え方を有効活用できている時間もあれば、他の人にも任せられる仕事もあるはずです。
例えば、マーケターにしかできない仕事が全体の1/3しかないのなら、1/3の時間同じ時給で働いてくれるフリーランスのマーケターに任せて、残りの仕事は、他の社員やもっと単価の低い方に任せる方が効率が良いです。
マーケターは不足しているので、マーケターとしても、全体の1/3の仕事を任せてもらえる先を3つ見つけるのはそれほど難しくはなく、生計を立てることができます。スキルを最大限活かすためにも、そういった働き方をしているマーケターは多いです。
フリーランスに仕事を任せると、会社にとって都合よく仕事を頼むことができるのです。
②その時必要な人に必要なだけ任せることができる
マーケターと一口に言っても、その仕事は多岐に渡ります。
様々なマーケティングの手法やそのメリットデメリットを知っていて、販売の戦略の提案をする人もマーケターです。
マーケティング施策を行うときに、ディレクターとなって、指示出しをする人もマーケターです。
SNSを運用するのが得意な人、広告を運用する知識がある人もマーケターです。
全てに特化したマーケターはいません。
企業側にとって、マーケターを1人採用してその人に全てを任せるよりは、その都度その都度必要なスキルを持ったマーケターに依頼した方が、専門的な知識を効率よく使うことができます。
例えば、始めにどんなマーケティング施策をすれば良いかわからないときには、全体像を理解していて、戦略を立てることができるマーケターに相談します。
そこで、web広告を運用しようということになったら、次に自分の業界のweb広告の実績があるマーケターを探します。その際に、クリエイティブを作れる人材は社内にいるので、指示出しの部分だけを依頼するなど、切り出しが必要となるかもしれません。
web広告の運用であまり効果が出なかったので、次はオウンドメディアの立ち上げにシフトするとします。
その際には、社内に記事を書ける人材がいないので、今回は指示出しをできる人と記事を実際に書く人とに依頼します。
このように、その場その場で企業が求めるスキルを持つ人を採用することができるのが、フリーランスに任せるメリットです。
③採用の際のコストがあまりかからない
マーケターを正規で採用する場合、初期にお金がかかってしまいます。
例えば、採用媒体を通して採用した場合には、採用媒体に手数料を払う必要があります。
自社の採用ページを作ったり、面接の際の飲食費や交通費がかかります。
また、社内の採用担当者の人件費もかかってしまいます。
マーケターを採用するとなった場合、求めている人材とマッチしているのかどうかに厳密な精査をする必要があるので、トータルで1人当たり100万円ほどかかってしまうという結果になるようです。
ここまでコストをかけなければいけないリスクがありますが、それでも採用したマーケターが会社にフィットするかどうかはわかりません。
面接を徹底したところで、働き始めてからでなければわからないことがあります。
その点、フリーランスのマーケターはリスクを減らして採用し、会社にマッチするのかすぐに試せるので効率的です。
フリーランスのマーケターに任せる2つのデメリット
フリーランスに任せるにあたって、デメリットも存在します。2つのデメリットを見ていきましょう。
①社内にノウハウがたまらない
フリーランスに外注していると、社内にマーケティングのノウハウがたまりません。
一つの業界での経験が募り、ノウハウが溜まっていくと、マーケティングで成功する可能性は徐々に上がります。
しかし、フリーランス人材は、次も同じ人に任せられるかどうかはわかりません。
社員に対して支払う給料の中には、将来的に社員が成長して、会社に貢献してくれるという未来への投資も含まれています。
社内にマーケティングで成長してスキルを身につけていく人材がいなければ、安定して成長することが難しくなってしまうデメリットはあります。
そのため、外注に任せつつ、社内の人材もプロジェクトに参画させて、教育する必要もあります。
②仕事の質がバラバラ
フリーランスの中には、成果を出すことのできる優秀な人材もいれば、経験も実績もないのに結果を出せると言い張るような人材もいます。
しかし、面接だけで、本当に成果を出せるかどうかを見抜くのは難しいです。
そういった際には、フリーランスが登録しているプラットフォームを利用するという手があります。
プラットフォームに登録しているマーケターは、過去の実績などもプラットフォーム上に溜められていきます。どんなスキルがあってどんな案件をこなしてきたのか、依頼した人の評価といったデータが蓄積されているので、一つの判断基準とすることができます。
マーケティングはフリーランスに頼むのがおすすめ
フリーランスに外注するのは、事業の成長スピードを早め、リスクを減らすためには効率が良い方法です。
なぜなら、自社に必要なマーケティングを、そのマーケティングのプロに任せることができるからです。
また、雇用するわけではないので、成果を出さなかったり、会社の文化に合わなかったらすぐに契約を終了して、新たな人を探すことができます。
しかし、優秀なフリーランスのマーケターを探し当てるのが難しいという悩みはあるはずです。
そんなときには、ブレーンスタイル社にご相談ください。
当社はフリーランスのマーケターに特化したプラットフォームを運用しており、あなたの会社のニーズにあったマーケターをご紹介できます。
フリーランスのマーケターをお探しの際には、一度お問い合わせください。