フリーランスのマーケタースキルの磨き方を、各マーケティング施策ごとに全公開

フリーランスになる時、もちろん誰も教育してくれはしません。

会社員ですと、教育制度がしっかりと整っている場合が多いですし、新人の失敗を上司がカバー、責任を取ってくれる場合も往々にしてあります。

しかし、フリーランスは自分のスキルを磨くのも全て自分の力で行わないといけませんし、そのスキルが身についていない期間のクライアントに対する責任も全て自分で取らなければいけません。

しかし、だからといって恐れる必要はありません。

フリーランスとして活動すると、必然的にスキルが身につくスピードは速くなります。

そこで今回は、フリーランスが自分のスキルを磨く方法について解説します。

これからフリーランスを目指そうとは思うが、どうやってスキルを身につければ良いのかわからない、フリーランスにはなったが今からスキルアップし、単価を上げていこうとしている方は是非お読みください。

フリーランスがスキルを身につける方法

成功

フリーランスのマーケターがスキルを身につける方法は、大きく分けて二つあります。

一つは、会社にいるときに、会社の中でスキルを身につけて、そのスキルをもとにフリーランスとなる方法です。もう一つがフリーランスとして実践を積む方法です。

会社員としてスキルを身につける方法

会社員としてマーケターのスキルを身につけられる会社は、二種類あります。

一つは、マーケティングの支援をする会社です。

もう一つは、自分自身の商品を持っている会社、いわゆる事業会社のマーケティング担当することです。

マーケティングの支援をする会社で働いていると、当然マーケティングの支援をする力は身につきます。

マーケティングは、手を動かす業務を省いてしまうと、人数がそれほどいなかったとしても対応することができる職種です。

そのため、マーケティング支援会社で使っていたノウハウをそのまま自分のスキルとして、自分で案件をとってくればそれだけでフリーランスとして活動できます。

マーケティングの支援会社にいることで得られる一番のメリットは案件をこなした数が増えることです。

クライアントは様々な業種のクライアントがありますし、それぞれのクライアントで成果を出すことで、一度にたくさんの失敗体験と成功体験をすることができます。

一方で、自分ごととして行うことは難しく、また成果が出るまで一緒に取り組むことは少ないです。全工程を見ることもできない場合もあります。

事業会社のマーケティング担当はどうでしょうか。

事業会社のマーケティングの部署では、その業界のありとあらゆる競合を探し、キャッチコピーを研究してターゲットを予想して、その業界でのつながりが強くなって、というように一つの商品を売るために知恵を振り絞ります。

すると、その分野のマーケティングに関してはプロになれます。

また、一つの商品についてのマーケティングを考え込むことで、マーケティングの全体像を見渡せることに近づけます。

「その商品をこの方法で売る」というわけではなく「この商品が売れるようになるためには、何をどうすれば良いのか」とひたすら仮説を立てて、実践する中で学んでいくことができます。

事業会社のマーケターになるメリットは、その分野のマーケティングのプロとなれること、マーケティングの施策の全工程を見ることができたり、商品を売りたいクライアントの気持ちがわかるようになることです。

一方で、一つの商品のことしかわからない、実際にどうやってフリーランスとして営業していくのかがわからないという、フリーランスとしてのデメリットもあります。

フリーランスになってから、自力で学ぶ方法

フリーランスになると、当然ですが、自分が学ぶための時間にお金は出ませんし、勉強をするために一円も稼げないという状態になってもいけません。

そこで、スキルを磨くには実戦での経験を通して学ぶという方法をとるのが現実的です。

スキルを身につけるためには、インプットとアウトプットの両方を行うことが必要だとお考えではないでしょうか。

マーケティングでは特に、アウトプットをしながら学ぶことが大切になってきます。

理由は、時が経つにつれて、成果の出るマーケティングの施策はどんどん変化していくからです。

1年前のマーケティングに関する本のノウハウが通用しない、ということも、少なからずあります。

インプットを何のためにするかを勘違いをしている方が多いです。

インプットの方法は、本で学ぶ、ネットで調べる、有料で販売しているnoteやbrainと言った情報を手に入れて購入することが挙げられますが、一番効果的なインプット方法は、成功している人の話を聞くことです。

マーケティングにおける正解とは、実際にクライアントを獲得することができているのかに尽きます。

そして、その情報が新鮮なものであればあるほど、その情報が今も通用する可能性は高くなります。

自分の商品に対するマーケティングの方法は、確かな正解があるわけではなく、成功するかもしれない仮説を立てて、テストを行い、成功するかどうかを実験するしかありません。だから、アウトプットが大事なのです。

そのための仮説の立て方は、たくさんの数を検証すればするほど、成果の出る方法に近づく可能性が上がります。

その仮説の数を増やすためには、別の知識や考え方、経験がある人の話を聞くことが効果的になってきます。

要するに、インプットの段階では正解を求めるのではなく、成功をする可能性が高い方法、失敗をする可能性が低い方法の引き出しの数を増やすために、インプットを行うということです。

各施策ごとに必要なスキル

WEBマーケティング

それでは、各マーケターの施策ごとに、どのようにスキルを身につけていくことができるのかをみていきましょう。

広告運用

GoogleやYahoo!のリスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告の運用などが、案件としてニーズの多い施策となります。

広告運用のスキルという意味で、広告を打つこと自体は難しいことではありません。

Googleなどで検索をすると、広告の打ち方の手順は、丁寧に記事になっているものも見つけることができます。

また、ターゲットの選定なども、最近はAIが自動で行ってくれる、というものもあります。

そこで、一番大切になってくるのは広告画像や広告の文言といった、クリエイティブです。

広告を見るのはもちろん人間なので、その画像や文言に心を動かされるのかどうか、ということは人間にしかわかりません。

そして、人間でも人間の心理が完璧に把握できるわけではなく、「こういうのだったらクリックしてもらえるかな」という仮説を立てて検証するしかありません。

広告運用のスキルがある人とは、効果が出るクリエイティブに比較的早く到達できる人です。

ただし、スキルがあるからと言って、百発百中で成果が出る広告を作ることができません。

そのスキルの身につけ方は、今までにどれだけのクリエイティブを作ってきて、検証して失敗や成功のフィードバックを受けてきた経験を積むかどうかです。

そのためには広告の予算として、お金をかけながら実際に実験する必要があります。

事業会社として自社の商品を売った経験、クライアントの商品を売った経験を積むことで身に付けられます。

SEO対策

GoogleやYahoo!でクライアントのホームページや記事を上位に表示させるのがSEO対策の仕事です。

SEOでどのような記事が評価されるかどうかは半年に一回などアップデートされるので、その情報のキャッチアップが大変だと言われています。

しかし、SEO対策は、あくまでも「Googleに評価されて、上位に表示されれば良い」というものであり、顔の見えない、非常にたくさんいるお客さんに評価されないといけない、などという不確定要素の多いものとは違います。

さらにGoogleはどんな記事やホームページを上位に表示させるのかという基準を公表しています。英語で書かれてはいますが、その公表内容を読み解くと、どのように対策すれば良いかをキャッチアップすることができます。

SEO対策は、実験をしにくいという難点があります。

広告ですと、いろいろなパターンを作って同時に打ち出し、一番結果が良いものを採用するということが可能です。しかし、SEOではそのような実験を行うことはできません。

そのため、いかに多くの数のホームページや記事のメディアを運用しているのかどうか、ということで、仮説を検証して効果が出る方法にたどり着きやすくなります。

クライアントの数が増えれば増えるほど、成果を出す方法を導きやすくなるので、参入障壁が高い分、クライアントを確保さえできれば、他のSEO対策をしている人に負けなくなります。

SNS運用

SNS運用は誰でも始めることができるので、最も競合が多い分野でもあります。

自分のアカウントとして、先出しのコストを全くかけずに運用を開始することもできるからです。

SNSを伸ばす方法として、投稿がバズること、というのが思いつくのではないでしょうか。

投稿がバズるかどうかは、とても不確定要素が多いです。その時の流行、時事ニュース、たまたまコメント欄で議論が起きた、など投稿者がコントロールできないこともたくさんあります。

一方で、仮説の検証が最もしやすいものでもあります。

Twitterなんて、140文字以内の文章を書くだけで実験することができます。投稿するのにお金もかかりません。

また、競合にあたるようなアカウントをいくらでも見つけることができ、伸びている投稿と伸びていない投稿とにどのような要因があるのかという仮説を立てることも難しくはありません。

競合こそ多いですが、どこまで仮説検証をできるかというところで差がつくので、初めからお金を出したり、クライアントを獲得したりすることはハードルが高いと感じられる方でも、徹底的に仮説を立てて検証することを積み上げていくと、スキルを身につけることができます。

マーケティングのスキルは地道な仮説の検証によって身につく

登頂に成功したイメージ
マーケティングのスキルを身につける方法は、地道で泥臭い仮説の検証によってのみということがお分かりいただけたかと思います。

一方で、その人がやりたくないことをどれだけ積み上げることができるかによって、スキルが身につくかどうかということが決まります。

誰にでもマーケターのスキルを身につけるチャンスはありますので、是非トライしてみてください。

スキルを磨くには、マーケターとして仕事を引き受ける経験を増やし、その経験の中で学んでいくことがいちばん早く習得できる手段です。

まず、マーケターの仕事を、フリーランスマッチングプラットフォームなどから簡単に引き受けることから始めるのはいかがでしょうか。

信頼や実績を積み上げる前でも仕事を獲得しやすいので、実際に案件を獲得してこなす中で、スキルを身につけていくことが可能です。

ブレーンスタイルが提供するマーケターマッチングでは、マーケターに特化して、クライアントとフリーランスを結び付けています。

そのような場を活用すると、適した仕事を見つけることができるため、ぜひ活用してスキルを身につけていってください。