【生き残り企業は始めてる】マーケティング人材教育を業務委託すべき理由

時代の変化と共に、マーケティングの使命も変化してきています。

今まで、マーケティングといえば、「いかにお客様に自社の商品やサービスを届けられるか」ということが注目されてきました。

しかし、現在では「いかにお客様の自己実現のお手伝いができるか」ということが重要視されるようになってきましたよね。

技術の発展や人々の価値観が多様化していく中で、マーケティングに求められる能力は高度化しています。

あなたの会社では「マーケティングに特化している人材がいない…」「専門的な知識がないのにマーケティングを任されてしまっている…」などの悩みを抱えていませんか?

今回は、マーケティング人材教育の業務委託について、メリットやマーケティング人材に求められる力、事例などを紹介します。

日本企業は深刻なマーケティング人材不足

ある企業が行ったマーケティングに関する調査によると、「現場のマーケティング人材は足りているか」という項目に対して、51.4%が「足りていない」、26.7%が「やや足りていない」と回答したそう。

実は現在、日本企業は深刻なマーケティング人材不足に陥っているんです。

また、同調査の「マーケティング教育を担当できる人材はいるか」という項目では約90%が「不足している」と回答したそう。

日本企業で、マーケティング人材が不足してしまっている原因には

・マーケティング教育のための研修が整備されていない
・マーケティング人材要件が明文化されていない

以上の2つが挙げられます。

そもそも、会社の中でマーケティングに特化して働いている人材が少ないため、社内でマーケティング人材を育てるための環境を作ることができないのが現状…

また、マーケティングに求められるスキルや手法は少しずつ変化していくため、人事側もマーケティング人材に必要なスキルを明文化できていないことも少なくありません。

マーケティング人材を育てようにも、社内にマーケティングに精通している人材がいなくては元も子もない…というのが現実です。

他にも、最近では、営業支援、顧客管理、コンテンツ管理などのツールが簡単に手に入るようになったことで、自社のマーケティングに必要な戦略や人員を確保することなく「とりあえず便利なツールを入れてみよう」という企業も少なくありません。

その結果、何のために使うツールなのかわからず、結局使わずに終わってしまうこともしばしば…

自社のマーケティング業務が効率的に行えるようになると思っていたのに、実際にはなにも改善されておらず、結局振り出しに戻るということになりがちなんです。

ここまで、日本企業のマーケティング人材の現状について説明してきました。

マーケティング人材の教育をするためには、一般的にマーケティング人材にどんな能力が求められるのか知っておく必要がありますよね。

以下で詳しく見ていきましょう。

マーケティング人材に求められる4つの力

マーケティング人材に求められる能力は

・トレンドや時代の流れを掴むための情報収集力
・市場調査のための行動力
・データの分析力
・チームを円滑に動かすためのコミュニケーション能力

以上の4つです。

1つずつ見ていきましょう。

①トレンドや時代の流れを掴むための情報収集力

マーケティング人材として活躍するためには、世の中のトレンドや時代の変化に敏感になっておく必要があります。

現代は、情報技術が発展したことによって、人々が自分の経験を共有することが当たり前になりました。

そのため、毎日のように注目の的が変わり、消費者が求めるものも変わっていきます

企業が売れる商品やサービスを展開していくためには、日々の変化に敏感になり、常に新しい情報をくれる人材が必要不可欠になってきます。

マーケティング人材にとって、情報収集力はなくてはならない能力でしょう。

②市場調査のための行動力

世の中のトレンドに合わせて、消費者を最大限に獲得できそうなマーケティング戦略を思いついても、すぐに実行に移せる行動力がなければ、せっかくの大きいチャンスを逃すことになってしまいます。

行動力がない人がマーケティング業務の中心にいるとどうしても、守りの戦略を立てることになり、競合に負けてしまうことになります。

社内のマーケティングを引っ張っていく存在になるには、思いついたアイデアをすぐに関係者に共有したり、SNSで発信したりと「とりあえずやってみる」という姿勢を持っていることが大切です。

③データの分析力

データを正確に分析する力も必要な力といえます。

マーケティングでは、顧客や市場のデータを集めることも大切ですが、集めたデータをいかに分析するかということが重要になってきます。

「PEST分析」や「3C分析」「SWOT分析」「バリューチェーン分析」などマーケティングにはいくつもの分析方法があります。

データの特徴に合わせて、どの手法でデータを分析するべきなのか、自分で確実に判断できる人材が重宝されるでしょう。

④チームを円滑に動かすためのコミュニケーション能力

マーケティングの業務はチームで行うことがほとんどです。

マーケターが市場調査して、戦略を立てたら、実行する際にはエンジニアやライター、デザイナーなど複数の人が関わってきますよね。

自分だけがマーケティングのゴールを知っているという状態では、絶対に社内連携がうまく取れません

まずは、マーケターが立てた戦略の背景や進め方、ゴールなど細かいところまでチームですり合わせを行う必要があります

その際に、伝えそびれていることがあったり、認識にずれがあると後々大きな問題に発展することも…

マーケティング人材として信頼して仕事を任せてもらうためにも、チームを円滑に動かしマーケティング成果を出すためにも、コミュニケーション能力は欠かせません。

マーケティング人材に必要な力を見ていくと、やはりマーケティング教育の必要性を感じますよね。

しかし、「社内でマーケティング研修を行える人材がいない」「他の業務に追われていて研修を運営できない」という問題もでてくると思います。

そんな時は、思い切ってマーケティング教育を業務委託するのがおすすめです

マーケティングのプロに教育してもらい、社内のマーケティング人材を少しずつ育てることは、将来の自社マーケティングの基盤を作ることにつながるでしょう。

次は、マーケティング人材の教育を業務委託するメリットを紹介します。

マーケティング人材の教育を業務委託する3つのメリット

マーケティング教育を業務委託するメリットは3つです。

①社員のマーケティングスキルを把握できる

まず1つ目のメリットは、社員が現状どれくらいのマーケティングスキルを持っているのかを把握できるということです。

マーケティング教育の委託会社の中には、マーケティングスキルを評価するシートを活用して、社員一人ひとりの不足しているスキルや足りているスキルを明確にするサービスを提供しているところもあります。

評価の基準は委託先によって異なりますが、一例を挙げてみると、マーケティング人材育成サービスを展開しているCo-Learningではマーケティングスキルを50のスキルに細分化して評価しています

・「戦略」の項目では、予算計画、ブランディング、広報、販促など
・「分析・データ」の項目では、リサーチ、サイト解析、データベースなど
・「集客」の項目では、SEO、リスティング、SNS広告、アフィリエイトなど
・「獲得」の分野ではUI/UX、Web接客など
・「関係構築」の項目では、カスタマーサポート、アプリ、キャンペーンなど
・「実務」の項目では、ライティング、デザイン、ディレクションなど

上記のように、マーケティングに必要なスキルは多岐にわたります。

そのため、全てのスキルを網羅する人材を育てるのは難しいといえます。

マーケティングに必要なスキルを細分化して評価してもらうことで、マーケティングの中でもどの分野に強みがあるのか社員1人1人の得意分野を見つけることにもつながるのでおすすめです。

社員にとっても、自分のスキルがどの分野に活かせるのか、明確にすることができるので、マーケティング業務へのモチベーションにつながることでしょう。

②マーケティングの基礎知識を1から学べる

2つ目のメリットは、マーケティングの基礎知識を1から学べるということです。

マーケティング教育を外部委託する場合、どんなことをやってくれるのか気になりますよね。

委託先によってカリキュラムは異なりますが、「マーケティングの定義と役割」「フレームワーク」「BtoBマーケティング」など、基礎的なマーケティング知識を講義形式で教えてくれます。

日本企業でマーケティング人材が不足している原因の中には、売れない営業マンがマーケティング部に配属されるなど「マーケティング未経験者が人員調整のためにマーケティング業務に回されている」ということも挙げられます。

マーケティング未経験者の中には、「学生時代にマーケティングに触れてもいない」「そもそもマーケティングってなに?」という人も少なくないはずです。

社内でマーケティングを教え込める環境がない場合は、なんとなくでマーケティング業務に携わってしまっている人もいるはずです。

社内のマーケティング偏差値を上げるためにも、マーケティング教育を外部委託して基礎知識から学んでいくことが大切でしょう。

③実践的に学べる

3つ目のメリットはマーケティングを実践的に学べるということです

マーケティングの知識だけ持っていても、業務に活かすことができなければ意味がありませんよね。

しかし、マーケティングを実践的に学べる機会はほぼないというのが現実…

マーケティング教育の外部委託では、具体的なテーマを設定してくれる場合もあり、実践的にマーケティングを学ぶことができます。

与えられたテーマに対して、市場分析、競合調査、課題発見、戦略立案、手法決め、SEO対策、オウンドメディア運用、営業チーム実践、効果測定など、実際のマーケティングと同じような経験ができるので、自分にどんな力が足りないのか場面ごとにどんな事に気をつけるべきなのかなどを知ることができます。

マーケティング業務のイメージが膨らみやすくなり、社員のモチベーションにもつながることでしょう。

マーケティング教育は思い切って業務委託を利用しよう!

マーケティング人材が不足している企業では「そもそもマーケティングを教えられる人材がいない」「マーケティング研修を行う時間がない」など、社員教育がままならないこともあるでしょう。

しかし、人材や時間の確保が難しいからといって、放置しておくと、これから先どんどんマーケティングで勝負できなくなってしまいます。

自社のマーケティング偏差値を上げていくためにも、思い切ってマーケティングのプロにマーケティング教育を業務委託してみてはいかがでしょうか。