フリーランスのマーケターが失敗する事例と、その原因とは

近年、フリーランスという働き方が増えています。

フリーランスというと、自分で仕事や働く場所が選べて楽そうというイメージがありませんか。

当然のことですが、フリーランスという働き方は全員にとって最適なわけではなく、人によって向き不向きがあるものです。

そのため、フリーランスマーケターになるかどうかを決めるときには、フリーランスで働くとはどのようなことなのか、具体的なイメージをつけた上で決めなければ失敗してしまいます。

そこで今回は、フリーランスマーケターによくある失敗の具体例を挙げながら、失敗しないためにはどのようなことをすれば良いのかについてご紹介します。

フリーランスのマーケターが陥りやすい失敗事例とその原因

悩むビジネスマン

フリーランスとして活動していると、契約から納品まで、全て自身で行わなければなりません。

そのため、仕事のやり方に失敗してしまうと、時間あたりの報酬が想定より少なかったり、クライアントからクレームが来て契約が打ち切りになってしまったりします。

フリーランスマーケターが陥りやすい、失敗の事例と原因を3つ挙げます。

失敗例①:やることの指示を待ってしまう

外注として自分で仕事を引き受ける際、雇われることとの一番の違いでもあるのが、自分で行う仕事を決め、スケジュール管理をすることです。

例えばFacebook広告を打つとします。

そこで、どのような訴求内容の広告を打てば、効率的にお客さんを集めることができるのかを調査するため、広告の画像を3つと、それに対応する文章を3つ用意します。

3つの広告を一週間回したところで、それぞれのクリック単価がFacebook広告の管理画面で把握できるようになりました。

その中で一番クリック単価が安いものを一番良い広告として、あとはその広告の予算を増やして運用し続けました。

その後の運用においては、大きな変更もせず、ABテストの結果に則っているからという理由で予算を増やして回し続け、最終的にはあまり良い成果は得られませんでした

一見、初めにABテストを行い、その結果に基づいて広告を運用しているので悪くはない働き方のようにも思えます。

しかし、実際には、クライアントにとって重要なのはクリック単価を抑えることではなく、いかに安くお客さんを獲得するかです。

例えば、クリック単価は安いが、その広告からクリックしたお客さんは全く購入につながらないという広告だったら、クリック単価が安いかどうかは重要ではありません。

広告を打つ、という表層的な仕事を行うのではなく、クライアントにとって本当に重要なこととはなにかを自分で見極めて仕事を行うことが重要です。

失敗例②:孤独に耐えきれなくなる

フリーランスとして働くと、働く場所が自由で制約がない反面、毎日顔を合わせるメンバーがいないことが、マイナスに働く場合もあります。

在宅でマーケティングの仕事を引き受けているとします。

基本的に朝起きて、そのまま仕事を始め、誰とも話さず夜になります

クライアントとミーティングをすることもありますが、あって週に1回ほど、現状の進捗共有をして終わります。

仕事はパソコンに向かってひたすらタスクをこなすことになるでしょう。

そのため、尊敬できる上司や一体感を持って仕事をできる同僚の存在はないに等しいです。

またフリーランスのマーケターとは、クライアントの会社からすると、業務内容を切り出して、無駄なコストをかけずに、いつでも契約を終了することができる相手といえます。

うまく仕事をこなしていても、いきなり契約終了になるのではとおびえることになる可能性もゼロではありません。

このような環境になってしまい、失敗だと感じる原因は、自分が仕事において大事にしている価値観を明確にしていないことです。

人と一緒に何かをやることに楽しさを感じる性格なのでしたら、フリーランスとして仕事をするよりも、会社に勤めて働いている方がやりがいを感じるかもしれません。

失敗例③:期待値の調整に失敗する

フリーランスとして仕事を引き受けるときは、期待値の調整も重要です。

例えば、期待値の調整ができていない状態で、Instagram運用を月10万円で引き受けたとしましょう。

月10万円を日割りにすると1日約3,000円となりますが、SNS運用は毎日積み上げる必要があり、その費用で運用を毎日行う必要があります。

1日分のタスクを3,000円で行うとなるとせいぜい1時間ほどの稼働時間にしなければ、生活できるお金を稼ぐことも難しくなります

1日1時間の運用だとどんなことができるでしょうか。

競合を調査して、過去の投稿の伸びを少し分析し、投稿を1個作って、ストーリーをあげるくらいでしょうか。

しかし、クライアントが、必ず月に500人ずつはフォロワーは増えるはず、という期待を持っていたらいかがでしょうか。

上記の運用でその目標を達成するのはかなり難しいことです。

毎日100人をいいねしてフォローして、ということを行っていたら、500人フォロワーが増えますが、そのためには1日2時間も3時間も運用する時間がかかってしまいます。

フリーランスになると、働いた時間に対してどれくらいの金額をもらえるかということも、全て自分で管理しなければなりません。

どのくらい仕事をしてくれるのか、という認識のズレが生じてしまうと、当初想定していた仕事量以上に働かないといけなくなり、体調を壊してしまったという例もあります。

会社が毎月一定額を給料として振り込むという約束をしてくれているわけではないので、自分の身は自分で守らないといけないのです。

フリーランスのマーケターとして成功するための3つの方法

失敗から成功へ

今まで、フリーランスのマーケターとしてよく見受けられる失敗を紹介しましたが、そんな失敗をしないためには、どのようなスキルを身につける必要があるのかについて解説します。

成功する方法①:クライアント第一の考え方をする

仕事をする上で一番大切なことですが、クライアントを幸せにすることを最優先で考える必要があります。

クライアントはフリーランスに対して、求めている仕事をこなしてくれることに期待して契約し、お金を支払ってくれるのです。

そのため、仕事をくれたクライアントに感謝し、期待を超えるつもりで仕事をするという心構えが大切です。

はじめは、期待を超えるほど仕事をするのは無駄なのではと思うかもしれません。

しかし、クライアントを幸せにすることを最優先で考える働き方をすると、同じクライアントから追加で発注をもらえたり、紹介をもらえたりと、トータルで見て得することにもつながります。

成功する方法②:複数人で動く体制を作る

フリーランスといえども、一人で行動する必要はありません。

マーケティングのフリーランスであると、特にチームとして行動した方が良い可能性も高いのです。

例えば、SNSマーケティングが得意なフリーランスもいれば、HPから販売する仕組みに強いフリーランスもいます。

マーケティングができるフリーランスとして相談を受けた場合、相談している相手は「売り上げが上がりさえすればどんな手段でも良い」と考えています。

そんなとき、自分のできるマーケティング手法にこだわるのではなく、他のマーケティングの手段も検討することができると、価値提供できる可能性が高くなります

例えば、ノマドとして働いているフリーランスが集まるコミュニティーもありますし、交流会などで出会うこともできます。

自分と違う強みを持ったマーケターと出会い、お互いに案件を紹介し合うことによって、より良い提案をすることも可能です。

先述の問題であった、孤独を感じてしまうというような問題も解決することができます。

成功する方法③:コミュニケーション力を磨く

フリーランスとして働くとなると、自分自身で営業を取り、納品まで自分がクライアントとコミュニケーションを取る必要があります。

仕事を取るときには、自分自身をアピールして信頼を得ることで仕事を任せてもらえますし、仕事をスムーズに進めるためにも、コミュニケーション能力が求められます。

前述の期待値の調整においては、具体的な仕事内容の話をするときに、自分がどこまでできて、どのくらいの成果を約束できるのか、相手と認識を共有する必要があります。

そして仕事を開始してからは、仕事の進捗を共有したり、こまめに現在終了しているものを共有して、相手の認識と齟齬がないかを確認し続けることでうまくいきます。

このように、仕事におけるコミュニケーション能力は、マーケティングのスキルというよりも、フリーランスとして活動する上で最も大事なスキルになるので、最優先で身につける必要があります。

フリーランスのマーケターとして失敗しないためには

スキルアップ

フリーランスのマーケターが失敗する例と、その失敗を避けるためにはどのようにすれば良いのかについてお話ししてきました。

フリーランスとして仕事をうまくこなすために必要な能力は、雇われているときに求められる能力とはまた違うものも多くあります。

そのため、また新たに学び直す必要があるという心構えで、先回りして習得していってください。

また、フリーランスで必要な能力は、フリーランスとしての活動の中からしか経験し身につけられないものもあります。

そのような能力を身につけるための方法として、フリーランスのマッチングプラットフォームから案件を獲得するのはいかがでしょうか。

プラットフォームを介して仕事を受けると、条件についてやお金の支払いについてなど、プラットフォームが仲介に入り、双方の権利を守ってくれる場合もあります。

そのため失敗しにくい環境なので、これまで紹介してきたようなスキルが身につくまでの練習としてプラットフォームを活用することができます。

ブレーンスタイルが提供するマーケターマッチングでは、マーケターそれぞれの条件やスキルに応じて企業とのマッチングを行うことができます。

自分自身の適性に応じた案件を獲得して、失敗というリスクを最小限に抑えたスキルアップをはかってみてください。