クラウドワークスとランサーズの評判は?メリット・デメリットや口コミを紹介

近年ではクラウドソーシングでマーケティング業務を委託する企業が増えています。

実績のあるマーケターも多数在籍しているため、法人企業がマーケティング業務を依頼・発注する用途にも適しています。その一方で、不特定多数の人々が在籍しているため、発注後に連絡が取れなくなったり、納期が遅れたりするなどのトラブルが生じることもあります。

本稿では、数多くあるクラウドソーシングサイトのなかでも特に人気のあるクラウドワークスとランサーズについて、メリットとデメリット、評判などを紹介します。

クラウドソーシングって何?

クラウドソーシングはクラウド(群衆)ソーシング(業務委託)が組み合わさった言葉です。クラウドソーシングは文字通り、企業もしくは個人が不特定多数の群衆に業務を発注することを意味します。

クラウドソーシングは日本でも海外でも使われており、場所と時間にとらわれない働き方ができるので、年々需要が増えています。

マーケティング業務におけるクラウドソーシングにおいても、SEO対策、SNSマーケティング、デジタル広告、データ解析など幅広く業務の依頼・発注がされています。専門知識が豊富なプロ人材も多く在籍していますので、気軽にいま必要な人材を雇うことができます。

その一方で、クラウドソーシングでは、必ずしも高度な技術や知識を持つ業務が発注されているわけではありません。簡単なデータ入力やリサーチなどの業務も多く発注されています。

そのため、業務を遂行する人は必ずしも専門家やプロとは限りません
実際、業務を行う人は主婦、学生、フリーランス、ビジネスマンなど様々な層がおり、メインの収入源として活用したり、副業としてお小遣い稼ぎをしたり、その実態は様々です。


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クラウドソーシングの例:クラウドワークスとランサーズ

日本のクラウドソーシングサイトで有名なのがクラウドワークスランサーズ です。

クラウドワークスは株式会社クラウドワークスが運営している総合型のクラウドソーシングサービスで2011年に創業しました。2020年6月時点で仕事発注数は約300万件、登録ユーザー数は約300万人と日本最大級のプラットフォームになっています。

クラウドワークスは契約から報酬を受け取るまで全てオンラインで完結します。仕事の流れは、オンラインで応募→お互いの条件が合致したら契約→納品→報酬→お互いの評価です。

ランサーズもクラウドワークスと同じで2008年に設立した総合型のクラウドソーシングサービスです。クライアントは企業や個人など様々な形態があり、受注者にも発注者にもなれます。

ランサーズ ではプロジェクト式・制作物コンペ式・求人募集形式・タスク式と様々な仕事形式があります。ランサー(受注者)への依頼方法はプロフィールの登録→応募を待つ→依頼相手を選ぶ流れで、簡単な3つのステップです。

ランサーズもクラウドワークスと同じで全てオンラインで完結します。日本国内だけでなく海外から仕事をする企業や個人の人が多く、どこにいても働けます。ランサーズで依頼できる仕事の種類はシステム開発・運用、Web制作・Webデザイン、デザイン制作、ライティング・ネーミング、タスク・作業、写真・動画・ナレーション、翻訳・通訳サービス、ビジネス・事務・専門・その他と多岐に渡ります。

クラウドワークスやランサーズのメリット

クラウドワークスのメリットは次のとおりです。

要望に合わせて発注できる

クラウドワークスには200種類上の仕事があります。オフィスの事務作成、デザイン制作、ホームページ作成、営業リストの作成、ロゴ作成、動画編集・制作、データ入力、記事の作成、翻訳、マーケティングなど幅広い種類の仕事が発注できます

発注価格に手数料がかからない

クラウドワークスは発注側には、原則、手数料がかからないシステムです。基本的に受注者側に契約金額の支払いが発生する仕組みになっています。※コンペのキャンセル手数料やタスク保証料が生じる場合もあります。

登録から納品まで簡単なステップ

クラウドワークスの登録はメールアドレスの登録だけで無料で行えます。仕事の依頼はテンプレートに沿って作成することができ、依頼の方法が分からない場合は電話で発注の方法を教えてもらえます。ワーカーとの条件があったら仕事を依頼し、あとは納品を待つだけです。

ランサーズのメリットは次のとおりです。

安心して使える仕組み

発注側も受注側も会員登録時・登録した後は秘密保持確認を行うことで、「秘密保持確認済み」マークがつきます。また、各ランサーのセキュリティ確認を行うので安心できます。ランサーズでは24時間365日体制のサポートをしており、トラブルや困ったことがある時はすぐに相談できます。また、必要であれば対面の会議・電話会議が可能で顔を合わせて仕事が可能です。

支払い方法が豊富

ランサーズ はクレジットカード・PayPal、銀行振り込み・請求書払いに対応しています。クレジットカードは、VISA・JCB・Mastercard・AmericanExperssが使えます。また、発注側が法人の場合は1ヶ月分まとめての請求書払いが可能です。

ランサーズが相手を探しをしてくれる

仕事を発注する上でなかなか理想のランサー(仕事をする側)に出会えないこともあるでしょう。ランサーズでは発注側に代わってピッタリの相手を探してくれるLancers Proというサービスがあります。Lancers Proは「探せない(専門知識が足りないため、信頼できるプロ人材を探せない)」、「時間を要する(雇用採用だと時間がかかりすぎる)」、「お金がかかる(知識がないため、相場が分からず、必要な人材を雇うのにコストがかかる)」などの問題を解決し、人材ビジネスの経験豊富なキャリアコンサルタントが要件に合った即戦力人材を最短即日で紹介するサービスです。

クラウドワークスやランサーズのデメリット

メリットがある反面、デメリットも存在します。クラウドワークスとランサーズのデメリットは次のとおりです。

納期までに成果物が納品されない

クラウドソーシングでよくあるトラブルが、指定した納期までに仕事が納品されないことです。例えば1週間の納期を決めたのにも関わらず、1週間後に納品されず、仕事が間に合わないなど、納期が守られないことがあるのがデメリットの1つです。

急に連絡がとれなくなる

仕事を依頼する上でワーカーといきなり連絡が取れなくなることがあります。仕事の話がまとまって契約まで進んだのにいきなり連絡が途絶えてしまい、業務が滞るトラブルが生じるケースがあります。クラウドソーシングは必ずしも実名制ではないため、顔や名前が分かる相手に仕事を依頼できるとは限りません。なお、連絡が取れなくなるなど、仕事が滞った場合は、途中で契約を終了することが可能ではありますが、時間のロスを考えると、やはりデメリットと言わざるを得ません。

このようにクラウドソーシングにはデメリットもありますが、納期の問題と連絡が取れない問題を解決する方法があります。それはワーカーに仕事を依頼する際に評価を確認することです。評価が良ければ良いほど責任を持って仕事をしていることの表れなので、評価を確認してから依頼することがおすすめです。

発注者から見たクラウドワークスやランサーズの評判

クラウドワークスとランサーズについて説明しましたが、実際にどのような評判があるのか、発注者側の視点から紹介します。

まずはクラウドワークスの評判です。

・「パンフレットのデザインコストが約1/3で完成した(語学教育事業の企業)」

・「掲示板の監視業務が1/10のコスト間で実現した(旅行ガイドブックの公式サイト運営企業)」

参照:クラウドワークス

次にランサーズの評判です。

・「アウトソースによる業務効率化で、お客様と向き合う時間が増えた(ソーシャルメディアマーケティング事業の企業)」

・「フリーランスのニーズをいち早く掴み、商品開発に役立てた(金融開発の企業)」

参照:ランサーズ

業務委託でマーケティングのアウトソースを行うという方法

マーケティングのアウトソースはクラウドワークスやランサーズを利用する以外に、業務を委託する方法もあります。

マーケティングは広告全般の企画・運用、営業など様々な仕事がありますが、どのような仕事内容でも相談すれば対応できるマーケターは市場に存在します。

業務委託でマーケター人材を活用するメリットとして、以下が挙げられます。

・正社員雇用が難しい優秀な人材を採用出来る
・即戦力の人材を採用出来る
・出社やミーティングにも対応が可能

クラウドソーシングは手軽に仕事を発注できる一方、発注先の相手によっては、仕事の質が低かったり、納期が守られないなどのトラブルが生じる可能性があります。その一方で、業務委託では実績ある人材を採用することができるため、そうしたトラブルを回避することができます。仕事の質を担保するのであれば、業務委託を検討しても良いかもしれません。

まとめ

クラウドソーシングは仕事の依頼が気軽にできるのが大きなメリットです。クラウドワークスやランサーズは大手のサービスなので、クラウドソーシングを検討する際の選択肢として有力です。マーケティング業務をアウトソースする際には、クラウドソーシングだけでなく、業務委託も検討すると良いでしょう。

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