マーケターに転向し、フリーランスとなったキャリア選択の理由とは?

マーケターという職業にどのような印象をお持ちでしょうか。
SEO対策や広告運用などのスキルを身につけた人というのはイメージがつきやすいかと思います。

しかし、どのような思いのもとでマーケティングに向き合っているのか想像がつきますか?
今回は、大企業で営業、新規事業立ち上げに携わったのちにマーケターに転向し、現在はフリーランスとして活動している橋本さんにお越しいただきました。

今回の趣旨は大きく三つあります。

一つ目が、マーケティングは事業を推進する手段であるということです。
会社員時代に営業、新規事業立ち上げというスキルを持っていた橋本さんは、最後のピースとして、マーケティングが事業の推進に必要だと気づかれました。

二つ目が、フリーランスの働き方として成果を残すことです。
マーケティングに取り組むことが重要なのではなく、そこからどんな成果をあげたのか、どんな結果を残したのかが重要となります。
フリーランスとして働く以上、プロセス以上にどんな結果を出し、どんな価値を発揮できる人材なのかということをアピールしていく必要があります。

三つ目がマーケティングは感情に寄り添い、思いを届ける手段だということです。
マーケティングというと、一つでも商品をたくさん売ること、少しでも売上を上げることを目標とし、システマチックに数値を分析して結果を出す印象が強いかもしれません。
しかし、本質は作り手の思いを誰かの元に届けるという、共感が軸となった行為なのです。

マーケターになるキャリアの選択肢にご興味が少しでもある方には、必見の内容となっています。

インタビュアー: 松谷一氏
インタビュイー: 橋本圭司氏
橋本圭司氏
新卒で現Softbankに入社。初めの6年はルートセールスの業務に携わり、流通営業を扱う。
その後、同社にて新規事業の立ち上げに4年参画。教育分野でのICT機器の啓蒙に携わる。
マーケティングの会社に転職し、SEO関連の支援をし、2年後に独立。
現在は2018年に設立したDT合同会社のCMOを務めながら、フリーランスのマーケターとしても活動。

マーケターにキャリアチェンジした理由

インタビュアー:初め営業からキャリアをスタートして、その後マーケターに転身されたということですが、どうしてマーケティングにキャリアチェンジしたのか、なぜフリーランスという働き方をしたのかについてお聞かせください。

橋本氏:新卒で入った会社が、今のSoftbank株式会社です。
そこで合計10年ほど在籍をしていたんですが、最初の6年はルートセールスでキャリアをスタートしました。
扱っていた商材が流通営業だったので、私が提案するものが競合他社も同じものを仕入れて提案しているので、物での差別化ができない営業でした。

お客さんとの信頼関係を築いていくことでしか注文を勝ち取れない環境だったのですが、それが今の僕がフリーランスとして、いろんなお客さんと相対させていただく中でのベースになっています。

その後に社内公募での抜擢を受けて新規事業部門へ異動し、教育分野でICT機器を啓蒙していく、普及していくということに携わりました。

そこでは、営業もしつつなんですけど、4人のチームだったので、基本的には事業企画、どんなものを売っていくかみたいな企画から、そこでマーケティングもして、最後、引き合いが増えればどんどん営業で拡大の流れがつくれたのですが、残念ながら当時の僕は最後の営業の経験しかなくて、マーケティングにつまづきました。

事業企画はもともと経営をやりたい起業したいって思考があって自分なりにいろいろインプットをずっとしてたので、企画をどんどんあげて、プレゼンして、4年間の間にサービス立ち上げにつなげることもできました。

ただ、そこで、マーケティングでゼロイチでプロダクトを市場に展開していく際、当時の僕には拡大することができませんでした。
なので、建て付けはしたけど立ち上げができなかったっていうのが、後半の4年間での僕の大きな失敗というか、経験でした。
キャリアの転換として、マーケティングができないと、もともとやりたいと思った事業を発展させることもできないし、いずれ自分で事業をやるってなったときも、同じ課題がつきまとうなと思うようになりました。

また、マーケティングの役割を考えたときに、これだけネットが普及してるのに情報伝達がなかなか最適化されていない点で、もっとマーケティングが進んでいくといいなと思いました。
これらの事業的な課題と、社会的な課題を個人的に感じ、ウェブマーケのコンサル会社に11年目から転職したというのが大きな転換点です。

その後はSEOを中心としたウェブコンサル会社に転職しましたが、そこで2年間ほど経験を積みました。社会人経験13年目の直前ぐらいに独立をして、そこから2年ほどたって今に至っているという感じです。

インタビュアー: 独立は、もともと予定していたのですか。

橋本氏:そう言いたいところだったんですけど違います。
Softbankという看板が外れて、知名度が一般的には何もない会社で、仕事が取れるようになったという自信はありました。
しかし、最終的に独立をするきっかけになったのは、先輩の経営者から「会社つくる?」と誘われて、サラリーマン辞めて、完全に取締役として入ろうと思ってたことです。

会社辞めますって言った後に、環境の変化がいろいろあって、当初伺っていた条件では入れないみたいなことが分かったのですが、既にサラリーマンを辞めるまで1ヶ月を切っていました。

というところで、独立だけは先に決まったけど、行き先がなくなったことがきっかけです。
当時、サラリーマン在籍中に一つ、今のDT合同会社を立ち上げていたのですが、立ち上げ1年目だったので、当時まだ役員報酬もまだほんとにほぼないみたいな状態で、来月からどうしようみたいになりました。

インタビュアー:気が付いたら急に崖っぷちになぜか立っていたみたいな状況ですね。ほんとうに、あまり選択肢を考える間もなく、フリーランスになったのですね。劇的ですね。

橋本氏:そうですね。

インタビュアー:フリーランスになられてどのぐらいですか?

橋本氏:2年ぐらいです。

インタビュアー:コロナが来る前にフリーになって、前後でどんな変化がありましたか。

橋本氏:独立した直後はばたばたしましたが、その後に知人の紹介や、もともとSoftbank時代にお世話になっていて、今もお付き合いのある明光義塾さんとかとお取引ができるようになりました。
最初はとても波乱万丈でしたが、結果的には順風満帆なスタートを切ることができました。

ただその後に、コロナが来たタイミングで、特に4月、5月のダメージは学習塾も特に大きくなりました。
僕も独立してからちょうど1年がたっていて、ドタバタしながらも1人で、何とか仕事が取れるんだなっていうことが分かったタイミングでした。

リクルートさんは1年で契約を終えて、自分の会社の事業に時間を使おうって思ったタイミングで、明光義塾さんが急きょ、いったん契約を止めたいみたいな話がありました。そのときはかなりばたつきました。

インタビュアー:やはり、ちょっとピンチみたいなことはあったんですね。

橋本氏:ありましたね。

インタビュアー:会社員時代と、フリーランスになってから、状況が明らかに違うじゃないですか。守ってくれるものがないので、例えば会社員に戻りたいなと思ったり、そういう考えがよぎったりはしなかったんですか。

橋本氏:にっちもさっちもいかなくなったら、いつでも戻ろうとは思ってます。ただ、やっぱりそうでなくやれるのであれば、できることはしたいなっていうのは思っています。

サラリーマン時代では、会社の上司の評価が自分のキャリアの中での評価になって、社会的な立場が決まってくると思います。
それが、よくも悪くも会社の中ですと、自分の直属の上司が意思決定者みたいになってくると思います。
依存度が上司に集中しちゃうみたいなところが、あまり生き方に合わないなと思っていました。

自分の評価者も自分で選べるようになりたいとは思っていたので、そこは何とか、オプションとしては常に持ちつつ、そうでない形で生きていければいいなっていうのは思ってます。

インタビュアー:やはり、フリーランス的に働いて、それがすごく合ってたってことですね。

橋本氏:合っているなとは思います。

マーケターとしての活動


インタビュアー:今、マーケターとして活動されてると思うんですけど、得意な領域は何ですか?

橋本氏:そうですね、事業企画とウェブマーケ全般です。

インタビュアー: 特にSEOが得意なんですか?

橋本氏:そうですね。会社にいたときも、SEO会社の提案とかも聞いていました。
Softbankの新規事業でマーケティングが上手くいかない時に外部業者に話を聞いたところ、結局部分最適の提案をされる会社さんが多いという印象でした。

事業会社サイドでは、問い合わせを増やしたいとか、売上を増やしたいという考えが最終的には目的としてあると考えています。
そこにコミットするために、転職後の会社は入社当時はSEOがメインでしたが、結局社内でサービス起案を行い、コンバージョン改善までを提供していました。

守備範囲としては、SEOと広告運用からコンバージョン改善して、その後、最初に独立でお世話になったリクルートさんでは、1年間Marketoの運営をやらせてもらいました。
そこでナーチャリングの土台を学び、流入をつくる集客施策、それからコンバージョンレートを上げる接客の施策、その後、育成するみたいなところの、大きく三つのフェーズは一通り経験をしてきたという感じです。

インタビュアー:最初のお話でも、ベースで営業時代の経験があるっておっしゃっていましたが、最終的に物を売るためには常に営業の意識があるということですか。

橋本氏:そうですね。マーケター一直線で来た方とは、どう考えても専門性では勝てないと思っています。

ただ、それ以外の観点は、今、おっしゃっていただいたように、僕自身が事業を運営する上での一手段としてマーケティングを捉えてるっていうところで、依頼者側の方と近しい経験でマーケティングを見てきてるっていうところがあるかなと思ってます。

インタビュアー:その考え方はすごく正しいと思っています。部分最適は、それはそれで確かに素晴らしいと思うんですけど、結局、そこだけで結果が出てもという話じゃないですか。

橋本氏:おっしゃるとおり、そうなんです。

インタビュアー:最終的に事業の成果に結び付かなきゃいけないっていうところを意識されてるって素晴らしいなと思います。

橋本氏:ありがとうございます。

インタビュアー:とはいえ途中からというか、キャリアチェンジでマーケティングの世界に入られて、すごく大変だったこととかありましたか。

橋本氏:めちゃくちゃたくさんあります。

インタビュアー:その中で印象的なものがあれば教えてください。

橋本氏:直近で作った会社の役員を辞めたことがあげられます。ただそれはフリーランスとしてではなく、事業主としての苦労ですね。

フリーランスとしてっていうところだと、やはり仕事の稼働量がなかなか適切に収まらないっていうのは、皆さん多かれ少なかれあるかなと思います。
受けていくとだんだん、いろいろ仕事も増えてくるじゃないですか。
それをどんどん引き受けていると、もともと持ってた自社の業務に割きたい時間とかのコントロールが、だんだんおろそかになるみたいなのが、結構課題です。

インタビュアー:業務量が増えるっていうのは、多分、期待値が上がって依頼が増えるってことなんで、すごくいいことだと思います。

橋本氏:ありがとうございます、そうですね。

インタビュアー:ただ、その半面、コントロールができなくなることもあったりというのが、お悩みだということですよね。

橋本氏:特に、対価を頂く以上は成果を残したいっていうのが土台にあるんで、ここがって思ったら、やっぱりやりたくなっちゃいます。
今、ご一緒させていただいているプロジェクトとかもそんな感じです。そうなると、知らず知らずのうちに時間が圧迫されてるみたいなことは多いです。

インタビュアー:契約的には対等な立場でやってはいると思うんですけど、なかなか建前どおりにはいかなかったりもしますよね。
企業の外に出てみて、企業側へのクライアントさんの反応とか、会社員時代と変わったところとかあったりしますか?

橋本氏:Webマーケの会社に転職した時にお客さんの反応は、変わったなって思いました。
それは確かにSoftbankに比べると、ウェブマーケの会社は、世間的には認知度が下がったからというのもあると思いますが。
そこから個人になったときには、また変わる人もいたなって感じです。

しかし基本的に、個人で向き合ってくれてるお客さんに対してが、一番バリューを出せてたなっていうのは、Softbankのときから思っていました。
結局、Softbankの橋本というよりは、個人で信頼してるからみたいな、仕事の振ってもらい方がSoftbank在籍時から多かったなと思っています。

そこの根本は相手次第なのかなって思っています。
人を見て仕事をしてくれてる人は変わらないし、看板を見て仕事をする人は、別にそれを否定するつもりはないんですけど、やっぱりSoftbankのときの僕と、今、個人になった僕とで、当然足元見られちゃうみたいなときはあったなと思います。

インタビュアー:今は仕事をどうやって取られているんでしょう。具体的には、どういうルートで取られているのですか。やはり知り合い経由が多いのでしょうか。

橋本氏:基本的には知り合い経由が多いです。ウェブコンサル時代のお客さんだったりとかですかね

インタビュアー:やはり、そういうときの信頼関係の上に、お声掛けしていただけるみたいな感じなんですね。

橋本氏:そうですね、土台があるのでお互いやりやすいです。

ウェブマーケの業務について

インタビュアー:ここからは、ウェブマーケの個別の業務についてお伺いさせてください。
特にSEOなんですけど、僕もSEOはそんな詳しくなくて、かじっている程度なんですけど、結構ブラックボックスといいますか、細かいところが、テクニカルなところがすごくあるなという印象があります。

あと、検索エンジン側の、よく何とかアップデートとかありますけど、そういうのによって左右されちゃったりとかすると、すごく難しく分かりづらいので、SEOコンサルという業務が成り立つと思っています。
その辺のところをお伺いしたいんですけど、一言で言うと、SEOの業務は何が魅力的なのでしょうか。

橋本氏:結局、SEOも、いろんなPRもそうだなと思うんですけど、マーケティングの手法であって、最終的にはユーザーが見ているんだなっていうのは思いました。
SEOを考えるっていうってことは、日本国内では実質Googleについて考えることで、Googleについて考えたとき、Googleはすべからく彼らの、検索エンジン文脈でいくとリスティングの集客がしたいっていうことが根幹にあります。

そうすると、検索ユーザーのことをGoogleは見ているとなったら、そのGoogle対策をする人は、結局その検索ユーザーのことを考えることになります。

また、PRの施策を考えてメディアに出したいと思ったときには、そのメディアを見ているユーザーの切り口で自分がPRするみたいなことは、どんな媒体でもあります。

SEOを学ぶとは、結局検索エンジン対策だけど、Googleのアップデートとかも、人に向けてアップデートしてるというのがあるので、ユーザーのことを考えるという本質は変わらないなっていうのは一通りのマーケティング業務経験を通じて感じています。

もちろんテクニカルみたいなところで、お作法みたいなものを踏襲しないと、機会損失するみたいなことはあるので、キャッチアップしていく必要はあるなと思います。しかし、根本のユーザーを最優先で考えるということは変わらないなと思ってます。

インタビュアー:今は、組織の外に出られていて、テクニカルなところの情報キャッチアップとかってどうされてるんですか。

橋本氏:前職の方と、ほぼ週1ぐらいかな、月2~3回はお話をしています。
今、僕が受けた仕事を一緒にお願いしていたりするので、その文脈で、どんな変化が、アップデートがあったかみたいなことっていうのは情報共有していただいています。

インタビュアー:業務を通じて情報収集するみたいなことですか。

橋本氏:そうですね。

インタビュアー:やはり、そういうルートが大事ですよね。

橋本氏:そうですね。個人で働くとなったときには、そういう、情報源というのはもちろん大事です。しかし、それは最悪ウェブで集めれば、SEOで情報発信している人を抑えているのでキャッチアップできます。

一方で、自分の出せるバリューは、1人だとソース的にもノウハウ的にも全然限界があります。そういう時に力を貸してくれる方っていうのは、本当に心強いです。

インタビュアー:先ほど、人を見るとおっしゃっていましたが、SEOで言うと、いわゆるキーワード選定みたいなところで、どういうことを意識されてます?

橋本氏:SEOは、おっしゃっていただいたように、施策の起点になるのがどのキーワードを選ぶかになります。
基本的には、軸としては検索ボリュームと競合性と、あとはコンバージョンしやすさみたいな、3軸をいつも持っておきます
取りあえず、ユーザーになりきってというか、ペルソナを想定してキーワード洗い出してみて、いろんなツールにかけると自分が思ってもいなかったようなワードとか提示してくれてもっと広げられます。

その中でボリュームと、競合性と、コンバージョンのしやすさとを主観で、ABCとかで評価軸を決めておくと、大体どこからやろうみたいなことが決まってきます。以上が大体施策打つときの順番ですかね。

インタビュアー:今、ツールを使うと大体キーワードが出てきてみたいな、気付かないものがあったりという話があったんですけど、とはいえ最後に選ぶっていうか、じゃあこれでいきましょうっていうのは人じゃないですか。
いわゆるクリエイティブって言えないかもしれないですけど、人の要素がやっぱりあるってことですよね。ツールだけで全部完結するわけじゃないってことですよね。

橋本氏:それはそうですね。今の時点では少なくとも。

インタビュアー:この先もそこって、やっぱり変わっていかないとお思いですか。

橋本氏:だいぶ減ってきていますよね。少なくとも僕が頭で考えること以上のデータというか、それこそ類語の、類似検索ワードとかは全然拾えちゃうし、Googleはそのデータをたくさん持っています

僕がいたSEO会社の、同じグループ会社でAI研究してる所とかあったのですが、SEOの自動化ツールみたいなものを作っちゃって、キーワードを決めたら検索結果を分析して、勝手にコンテンツ作るとこまでいっぺんにやってみたいなことを、全部自動化していました。

検索キーワード自体を選ぶっていうとこはまだ人でしたけど、それが先々、キーワードはずっと人が選びますよとなるかどうか、僕は分からないなって思います。

インタビュアー:分からないですね、どっちもあるんでしょうね、多分、両方の世界が。

橋本氏:人が選ぶっていうのも残るかもしれません。でも、結局今ってGoogleで広告回すときも、サイトを入れたら、キーワードはサジェストしてくれてたと思います。そのようなことの精度が上がっていくということですかね。

インタビュアー:どんどん上がってはいくでしょうね。だから、もしかしたら人ができるところが減ってくるというのは、手間が省けるという考え方もあると思います。別の考え方で言うと、人が要らなくなります。両極端ですけど、どっちもありかなと思います。

橋本氏:僕は、事業をやるための手段としてのマーケティングっていう捉え方なので、人が要らなくなることは事業上、ポジティブでしかないです。

インタビュアー:そういう業務におけるAI化とかって、いろんな領域で課題になってると思うんですけど、デジタルの世界で、いち早くそういう部分に取り組まれてる方が多いのかなと思っています。面白いですよね、興味あります。

橋本氏:僕もです。

インタビュアー:いろんなクライアントさんの業務のお手伝いをされてると思うんですけど、ことSEOに関して言うと、どういうところができていないクライアントさんが多いんですか。

橋本氏:お客さんの見方、リテラシー次第で全然変わってくるなと思ってます。
大体フェーズでいくと、テクニカルな部分で、クリティカルにいろいろ監視しているみたいなお客さんももちろんいらっしゃいますし、そこはクリアした上でも、これからコンテンツをやりたいっていったときに、スタートするリソースとかがネックになったりという人もいました。

あとは、だんだん資本主義の論理というか、やはりドメインが強くないと、そもそも弱者の戦略じゃないっていうのはもう、僕はずっとSEOの会社にいたときから思っています。

そもそもいいコンテンツを作っても、いろいろなSEOの変遷の中で、外部リンク全盛の時代から、その後にコンテンツマーケで、スパムコンテンツみたいなものが量産されてきました。

今はもうそのへんの文脈もGoogleが分かりますみたいなところまで進んできているので、スパムコンテンツは逆効果になりますし、、いいコンテンツを作っただけで上がる時代も、もう終わりました。

きっちりと、ウェブ上での存在感のあるサイトで、かついいコンテンツとなると、なかなかそこがハードルになってるところとかも多いです。

逆にいいドメインがあったら、別のお客さんとかだときちっとコンテンツ作るだけで成果が出やすく、誰が何を言うかより誰が言ったかみたいなのが、SEOの領域では共通認識として出てきてるなと思うので、そこがやっぱり結構強いなと思ったりします。

会社員時代との生活の違い

インタビュアー:ありがとうございます。
全然話が変わるんですけど、先ほど、独立というか、劇的な展開をされてやっていて、フリーランスが意外とご自身に合ってることに気が付いたみたいなお話もあったんですけど、会社員時代と比べて今は、例えば生活スタイルとかどうですか。

橋本氏:サラリーマン時代から僕はめちゃめちゃ夜型でした。でも、サラリーマンだと9時には行かないといけないじゃないですか。
それがなくなると、割と、今、リモートなのに9時まで寝てるときもあります。

インタビュアー:それはじゃあ、ご自身が心地いいやり方でできてるってことですよね。

橋本氏:そうですね。ただ怠けるっていうより、一番パフォーマンスを出すために、どういうサイクルがいいかなっていうのを自分なりに模索した結果、夜が一番はかどるのです。
無理して8時とか7時とかに起きてたりするんですけど、結局、1日スイッチが入りません。9時とか10時に起きるのはって、多分、日本人って少なからずあると思うので、抵抗があったんです。平日なのに10時に起きたみたいな。

インタビュアー:怠惰だみたいな感じですか。

橋本氏:そういうのを思っていたので、無理矢理遅くまで、例えば3時とかまで普通に仕事してても、きちっと8時に起きると、結果、1日集中度が下がるんです。

インタビュアー:そりゃそうですよね、睡眠時間が少ないですから。

橋本氏:今ですと、別にあんまり誰にも迷惑をかけません
だったら、別に夜働いていたらその分、朝ちょっとゆっくりしたほうがいいなってことで、だんだん生活リズムが変わりました。それが健康にいいかどうかはありますが。

インタビュアー:精神衛生上はすごくいいわけですね。

橋本氏:そうですね、合ってます。

インタビュアー:肉体的にも、頭脳の回転的にも楽というか、好きなように働けてるっていう感じなんですね。

橋本氏:というのはあります。

インタビュアー:皆さんにお伺いしてるんですけど、収入面ってどうなんですか、会社員時代と比べて。

橋本氏:恐らく、皆さん増えることがほとんどじゃないかなと思います。僕もほんと、1年目、スタートのときは、数万だけになるんじゃないかなってとこからスタートしたものの、結果的に前年より増えました。

収入に比例とまではいかないまでも、働く時間も増えて、独立初年度はほぼ週7で稼働していました。サイト制作とかも、頼まれたものを積極的にコーディネートしたりしていました。

インタビュアー:最初のうちは何でもやったみたいな。

橋本氏:そうですね。

インタビュアー:今は、仕事を選んでというか、やりたいような仕事だけをやって収入も増えたっていう感じなんですか。

橋本氏:そうですね。自分が共感した事業、自分のバリューが出せる事業に携わりたいと思ってます。
1年目は、自社の業務がありがたいことにいろいろお仕事いただいた反面、自分の会社の業務がなかなかできてなかったっていうのがあって悩んでいました。別にお金がいくらあっても、僕の中の幸福度に直結するわけではありません。

であれば、これぐらいはないと困るなというものを押さえつつ、自分でもともとやりたいことがあって会社立ち上げてるんで、やりたいことに使う時間もバランスを取りながらやりたいなっていうのが、今、現在ですね。

インタビュアー:それでは、ご自身のやりたい仕事も今、できるようになってきていてということですね。
フリーランス的な働き方と、会社経営にも参画されている
そちらのほうもちゃんとやれてきている、そういうことですね。お休みとか、プライベートなところ、生活スタイル、そういうところはどうなんですか。

橋本氏:この2年はずっと犠牲にしてる感じです。
子どもが今、小3なんですけど、結構僕に気使ってるなっていうのがあります。
遊ぼうって言うときのすごい後ろめたそうな感じが、今、よみがえってきちゃいました。 ともに過ごせる時間はどうしても限られるので、自分の生き方から学んで欲しいなとは考えながら接しています。

インタビュアー:基本は、自宅でお仕事をされてる感じなんですか。

橋本氏:週2回ぐらいは外に出てるんですけど、それ以外は、基本は自宅に最近はいます

インタビュアー:それではお子様と接するというか、顔を見たりする時間は多いって感じなんですか。

橋本氏:そうですね。ただ、子どもも毎日週7でテニスしてるんで、平日はあんまりいません。
土日は僕も結局仕事をしたりするので、結構一緒に家にはいるんですけど、その時とかにすごく僕に気使ってくれています。

今後の展望、思い

インタビュアー:今の働き方になってから2年ぐらいってことなんですけど、この先の展望というか、どういうふうにやっていきたいっていう思いとか、お聞かせください。

橋本氏:自社事業の売上比率が今後も上がっていくという姿が望ましいです。
いつかはそれで、フリーランスでの受託業務なしで自分の欲しい所得を満たせるようになったとして、辞めるかどうかでいくと現時点では、少なくとも辞めるつもりはありません。

何でかというと、今やってる僕の会社は、絵を描く才能があった人と一緒にやるものとか、明光義塾さんとの、新規事業の中で教育サービスで新しいものをつくる才能を持った方と一緒にやってるとかっていう、ゼロイチを生み出す人が周りにいます。

Softbank時代から思っていたこととして、思いを持った人と、思いを潜在的に受け取りたいであろう人たちとをつなげるのが僕の役割だなというのがあります。
そのためには、先程のSEOの話とかもそうですが、常に世の中が変わっていく中で、一線で僕がいろいろな仕事を受けてるが故に、僕の周りがみな、アーティストとして自己研鑽するので、僕も研いでおかないといけないなっていう意識があります。

そういう観点で、事業をみんなで大きくしていき、僕も成長していくために、フリーランスとしてマーケティングのお仕事は続けていきたいなと思ってます。

インタビュアー: 最初にご経歴でお話があったように、もともと営業職で、そこでご自身に足りないピースがマーケティングだと思って、そちらの業界に行かれてみたいなお話でしたね。
まさに、そのピースがうまくはまって、橋本さんのビジネスのアウトプットの中に、完全にマーケティングが入ってるということですよね。

橋本氏:そうですね、マーケティングが入ってきたって感じです。

インタビュアー:橋本さんにとって、マーケティングの魅力って何なんですか。

橋本氏:事業として、単純に売上の差分を生み出すのが自分の役割だと思っています。社会性の観点でいくと、作り手の思いを受け手に届けるってことが、自分の役割かなと思っています。

インタビュアー:最後に、今の話にもかみ合ってくると思うんですけど、橋本さんにとってマーケティングとはという質問をさせてください。

橋本氏:僕がサラリーマン時代に思ってたのは、情報伝達を最適化していきたいというところです。意外と情報技術というか、ITが発展している中でも、情報のミスマッチは頻繁に起きてるじゃないですか。
テクノロジーも進化するけど、その分情報も増えてるので、情報のマッチング率が上がらないみたいなことは起こって当然だと思います。

このマッチングするプラットフォームに僕がなるというよりは、僕がとても共感するなって感じた人の思いを届けられる人でありたいなと思っています。僕にとってのマーケティングとは、情報伝達の最適化を可能にするものです。

フリーランスとしてマーケティングに向き合う思いとは

フリーランスとして、仕事にかける思い、マーケティングに真摯に向き合う思いが見て取れたのではないでしょうか。

自分にとって大切な価値観必要だと思うことを選択する働き方が可能なのがフリーランスという働き方のメリットです。

フリーランスという働き方をご自身のキャリアの選択肢の一つとして考えるときの判断基準になさってください。