Webマーケティングが重要視され、マーケターの需要が年々増加している現在、複数の案件を並行してこなし結果を出せる、実力あるフリーランスマーケターは引っ張りだこな存在です
しかし、フリーランスマーケターの収入は案件を安定して獲得できるかによって上下してしまいます。
この記事では、安定して案件を獲得する方法についてご紹介します。
自分の得意分野と実力に見合った案件を獲得し、安定した収入を得られるフリーランスマーケターになりましょう。
フリーランスマーケターとして案件を獲得する3つの方法
マーケティングにおいては、どの業務も高度なマーケティング知識を有している必要があり、経験と実績がないままいきなり独立しても仕事は舞い込んできません。
フリーランスマーケターとして企業に業務委託してもらうためには、メリットと信頼を感じて「この人に任せたい」と選んでもらわなければいけません。
マーケティングを行っている企業への就職や、副業で経験を積み、十分な実績をあげてスキルも身についたら、独立・開業してフリーランスマーケターとして案件を獲得していきましょう。
一口に案件獲得といっても、いくつもの方法があります。
実績の量や得意分野などを考慮しつつ、複数の方法を組み合わせるのがおすすめです。
案件獲得には、大きく分けて3つの方法があります。
プッシュ型、プル型、そして第三者の力を借りる案件獲得方法です。
それぞれ解説します。
得意分野の案件を獲得しやすい「プッシュ型」
プッシュ型は、企業に対して自らアクションをおこす方法です。
フリーランスは、案件を紹介してもらうのを待つだけでなく、自ら営業をかけて案件を獲得することが重要です。
自分からアプローチすることで得意分野の案件を獲得しやすくなるので、その分成果を出しやすくなります。
その際には実績がなによりの説得材料となります。
これまでの実績・経験・得意領域・制作物などはポートフォリオとして定期的にまとめておき、クライアントに合わせて適切な自己PRや提案ができるようにしておきましょう。
案件獲得までの手間や時間などのコストはかかってしまいますが、フリーランスならではの案件獲得方法です。
自ら営業をかける方法を3つご紹介します。
①:営業メールを送る
営業メールを送ることで自分の実績を伝えて売り込んでいきます。
・SNSを通してメッセージを送る
・企業の問合せページからメッセージを送る
などが主なルートです。
企業の中にはSNSで採用情報や業務委託情報を発信しているところがあるので、自分からそこに応募して仕事を獲得することもできます。
SNSではあらかじめ相互に連絡を取る手段が確立されているので、敷居が低いのも魅力でしょう。
手紙を送るという手もありますが、フリーランスにおいてはあまりメジャーではありません。
売り込む先の企業や、自分の状況によってどこからアプローチをするかを選びましょう。
ここで重要なのが、やみくもに自分をアピールするだけではなく、対面での営業と同じように、相手の要望に応えることを意識することです。
むしろメールではお互いの顔が見えないので、対面よりさらに丁寧なコミュニケーションが必要だと言えます。
・営業先に響くような具体的な実績を載せる
・読みやすい文章で書く
上記を意識してみてください。
②:クラウドソーシングを利用する
クラウドソーシングとは、Webサイトなどを使って不特定多数の人に仕事を発注するシステムのことを言います。
仕事を委託したい企業と、仕事を請け負いたいフリーランスの間をつなぐシステムです。
クラウドソーシングのメリットは、案件の詳細がすでに提示されているので、自分のやりたい仕事を選んで応募できることです。
実績を積み重ねたい人や、スキルをより高めたい人に向いています。
ただし、広く開示されている案件なので低単価なものが多く、クラウドソーシングだけでは収入面が厳しくなるのがデメリットです。
また、手数料などの中間マージンが案件ごとにかかることや競合が多くなることもデメリットと言えるでしょう。
少しでも仕事を増やしたいときに利用したり、継続して取り組むことでクライアントからの信頼を得て、高単価の案件を直接獲得するという流れをつくるために利用するのがおすすめです。
③:テレアポでアクションを起こす
テレアポは、その後の具体的な話につなげるための入口です。
最初の1分ほどで相手に「話を聞きたい」と思ってもらわなければならないので、慣れるまでは数を打つしかありません。
お互い顔が見えないので、言葉をしっかり選ぶ必要もあります。
しかし、相手と直接話すことができるというのはなによりのメリットです。
仕事に対する熱意と、自分に案件を依頼することのメリットをわかりやすくしっかりと伝えるようにしてください。
また、その後オフィスを訪問する場合には、その場でポートフォリオを見てもらえるよう、しっかり準備しておきましょう。
幅広いチャンスをつくることができる「プル型」
プッシュ型は自分から営業をかける方法でしたが、プル型はその逆、案件が来るように仕向けることです。
相手に「この人に仕事を任せたい」と思ってもらうことができれば、同時に複数の企業からのアプローチを受けることも可能です。
一度発信した情報を資産とすることもできるので、プッシュ型をメインとする人でも並行して行うのが良いでしょう。
プル型も具体的な方法を2つ紹介します。
①:SNSなどで情報発信をする
SNSなどで自分の専門分野のことや今までの実績などを情報発信することで、自分の価値を高めていくことができます。
定期的にマーケティングに関する有益な情報発信をすることで、見込み顧客とつながる可能性があるのです。
同じように情報発信をする企業やフリーランスマーケターも多いので、注目してもらうことは簡単ではありません。
自分の強みを活かせる領域を見つけて、その分野に特化していくことがポイントです。
競合が少ないSNSを積極的に活用していくというのも手です。
Webマーケターとしてのスキルアップにもつながります。
②:ブログで検索流入を狙う
Webマーケティングが日々変化している昨今、Web上で信頼できる情報と出会えることはなによりの価値があります。
その情報を発信しているマーケターにも同時に価値があるということです。
SNSとブログの情報発信は似ていますが、ブログではSNS以上に検索流入を狙うことができますし、より深いところまで掘り下げた情報を発信できます。
検索上位に表示し続けることは大変ですが、SNSと並行して情報発信をして、「この人になら自社のマーケティングを任せたい」と思ってもらえるようになりましょう。
コスト削減も得意な案件も両方叶える「第三者の力を借りる案件獲得方法」
ここまで紹介したプッシュ型とプル型の方法は、自分次第でいくらでも案件を獲得できる方法です。
しかし、案件を獲得するために割くコストが多くかかるので、担っている業務をやりながら次の案件を獲得するために動くのが困難な場合もあります。
そこで、ここからは第三者の力を借りる案件獲得方法を3つご紹介します。
第三者の力を借りることでコストを削減しつつ、自分の力を発揮できる案件を獲得する方法です。
①:人脈をつかって紹介してもらう
フリーランスマーケターのほとんどが、既存の人脈を使って仕事を獲得しています。
フリーランスマーケターは実力を元に仕事を取る世界なので、自分の実力をあらかじめわかってくれている人から仕事をもらうことが有効な手段です。
また、知人がクライアントとなるため、労働条件の交渉がしやすいことも特徴です。
過去・現在に携わったすべての仕事が人脈づくりのもととなるので、一度案件を獲得したら確実に成果を出し、その人脈を活かして次につなげられるようにしましょう。
それによって、現在委託を受けている企業からの案件を今後も継続して受けられることにもつながります。
会社員時代からマーケティングに携わっている場合は、その人脈も重要となります。
あくまで人脈があることが前提で使える方法なので、未経験からフリーランスマーケターを始める人など、そもそも実力を認めてもらっている人脈がない場合には難しい方法ですが、成功を積み重ねて、少しずつ人脈をつくっていくことを目指してください。
②:ビジネス系マッチングアプリを利用する
ビジネス系マッチングアプリを利用することで、人脈も案件も獲得することができます。
「Yenta」を代表とするアプリでは、マーケターや経営者に限らず幅広い職種の人が登録して、自分のビジネスを広げるための人脈づくりをしています。
マーケティングはどんな企業でも必ず必要なものなので、不特定多数と繋がることができるサービスは積極的に活用すべきものです。
ただし1日にマッチングする人数が限られてしまうこと、お互いが興味を持たないとつながることができないのはデメリットでしょう。
自分の得意分野や実績をアピールして、より効率よく人脈を獲得できるよう工夫しながら利用しましょう。
利用する際は他の案件獲得方法と並行して行うのがおすすめです。
③:フリーランスエージェントを利用する
企業とフリーランスをつなぐ役割を担ってくれるのがフリーランスエージェントです。
フリーランスと企業双方の悩みを常に解決に導いているので、安定した案件獲得までの道筋づくりを手助けしてくれます。
案件の提案はもちろん、クライアントへの営業や交渉、打合せ日程の調整、契約締結までサポートしてくれます。
案件獲得後のサポートもあわせて行ってくれる場合もあります。
広い分野を網羅しているマーケティングの中で、自分にあった案件を探し出すのは簡単なことではありません。
エージェントにサポートしてもらうことで、自分の能力を発揮できる業務に集中することができます。
また、フリーランス向きの案件や高単価の案件が多く集まってくるのもエージェントの特徴です。
フリーランスエージェントでは、フリーランスの希望価格にエージェントの手数料を乗せた形で単価を交渉するので、単価が確保される上、交渉のプロが企業とのやり取りを行ってくれるので、単価アップも狙えます。
自分1人で営業活動をしていると、案件欲しさに低単価で受けてしまうこともあるでしょう。
適正価格で仕事を引き受けるのは難しいことですが、フリーランスとして生きていくためには大切なことです。
また、企業から直接案件を受ける際には、自分の力量や実績がものを言います。
信頼して仕事を任せてもらうためにはある程度の結果を出さなければなりません。
そこでも、エージェントを挟むことによって「このエージェントが紹介するなら」という価値がつくので、企業からの信頼が高い状態から仕事をはじめることができます。
案件の内容だけでなく、労働条件や働き方についての希望も伝え、自分らしい働き方をエージェントにサポートしてもらいましょう。
ただし、あくまで交渉するのはエージェント側です。
自分で交渉することができないので、多くのエージェントでハンドリングができないデメリットもあります。
例えば、フリーランスに依頼する多くの企業が、出社して業務をこなしてほしいと希望してきます。
自分で交渉するのであれば、過去の実績を元に「出社しなくてもこれだけの成果が出せる」「こういう業務を行うので出社は必要ない」など説明することができますが、エージェントを利用している場合はそういうわけにはいきません。
企業はとくに勤務時間、出社時間に関する希望を出すことが多いので、フリーランスなのに時間的拘束が発生しやすいのがデメリットです。
ただし、そういった勤務条件について自らで交渉できるエージェントも存在します。
ブレーンスタイルが提供するマーケターマッチングでは、「成果を出す」ことを条件に、基本勤務時間や勤務地はフリーという条件が設定されていることが特徴です。
成果を出すための実力は求められますが、出社するための通勤時間も稼働時間に回すことができるので、その分成果も出しやすくなります。
このように、自分が希望する条件を叶えてくれるエージェントを探すようにしましょう。
フリーランスマーケターは案件獲得方法も自分で選択できる
今回は、フリーランスマーケターの案件獲得方法についてご紹介してきました。
会社員としてマーケティングに携わっている場合は、自分の専門でない分野のマーケティングもこなす必要が出てきます。
もちろんそれは自分のマーケティング力を高めることにもつながりますが、よりキャリアアップを目指していく場合は自分の専門分野のマーケティングに関わり、確実に成果を出していくのが効率的です。
ブレーンスタイルのマーケターマッチングでは、案件を求めるフリーランスマーケターと、より優秀なマーケターを求める企業の橋渡しをしています。
自分に合った分野と希望する条件の案件を、安定して獲得できるようになるお手伝いをさせてください。