マーケターの仕事とは?求められるスキルから見る、マーケター採用のコツ

インターネットの流行や、グローバル化によって、良い製品やサービスがこの世にあふれるようになりました。
さらには販売のための手段も、webを使ったものが加わって多様化しています。

そこで、いかにして自分の商品をお客様に届けるのかを考える「マーケター」が今まで以上に重要視されています。

しかし、「マーケターの仕事とは?」という質問に端的に答えられるでしょうか。
マーケターは担当する業務内容が広く、その定義が人によって異なったりと曖昧になりがちです。

マーケターの仕事内容がわかっていなければ、マーケターにどのような仕事を任せれば良いのか、どんな人材をマーケターとして採用すれば良いのかがわからなくなってしまいます。
すると、自社のマーケティングがうまくいかず、販売に伸び悩んでしまうという事態に陥いりかねません。

優秀なマーケターを自社に採用し、売り上げを伸ばしていくためにも、マーケターの定義や仕事内容、必要なスキルや素質から見ていきましょう。

マーケターとは

そんなマーケターとはどのような職業なのでしょうか。
マーケターとは、マーケティング活動を行う人です。
まずはマーケティングとは一体何なのか、改めて見ていきましょう。

①マーケティングとは

マーケティングとは、一言で言ってしまうと、売れる仕組みを作ることです。

マーケティングの第一人者フィリップ・コトラー氏によると、
マーケティングとは「どのような価値を提供すれば、ターゲットのニーズを満たすことができるか探り、その価値を生み出し、顧客に届け、利益を上げること」だそうです。

つまり、顧客の必要としているものを分析して、求められている商品を作り出すことによって、自動的に商品が売れていく仕組みを作る、ということがマーケターの仕事になります。

マーケターというと、お客さんに自分の商品を知ってもらうための手段を試行錯誤している人のように思っている方もいるのではないでしょうか。

実は、顧客のことを考える活動自体がマーケティングです。広く捉えると、仕事のあらゆる場面でマーケティングの考え方は必要不可欠なものなのです。

②マーケターの必要性

あらゆる活動をする上で持っておくべき考え方がマーケティングなわけですが、それではなぜ、マーケティングを専門として考える存在が必要なのでしょうか。

あらゆるビジネスで、売り上げを上げることは至上命題です。
そして、売り上げを上げることに真摯に向き合うのが、マーケターの仕事なのです。

良い商品を生み出したからと言って、商品が売れるわけではありません。
その商品の良さが伝わって初めて商品は買ってもらえて世に広まります。
世に広まって初めて、生み出した商品が人の役に立ちます

「世の中に必要とされているものは何かを探り、それを生み出すこと。」「世の中にいかにして広めるかを考えること。」を行うマーケターは、企業にとっても顧客にとっても必要不可欠な存在なのです。

マーケターの4つの業務内容

マーケターの定義について見てきましたが、具体的にはどのような業務を行うのでしょうか。新しい商品を世に売り出すまでの流れに沿って4つ見ていきましょう。

①市場調査

まずは、どのような商品が世の中で求められているのか、どのような販売方法が見込み顧客の生活スタイルにあっているのか、競合はどのような商品を販売しているのかなどを調査します。

ここで大事なのは、生のデータを重要視することです。

身近な人物の考え方や生活スタイルを参考として、仮説を立てることは大切です。
しかしそこから、求められている商品や販売方法を決めつけてしまうのは危険です。
市場調査では、多くのデータを集めて、客観的な結果を導くことが重要です。

②商品開発

顧客が何を求めているのか、それに対して競合はどんな商品を提供しているのか、そこに自社がどんな新しい価値を提供できるのかを考えて、新商品を考えます。

商品開発では、まずコンセプトを決めます
コンセプトとは、誰にどんな価値を届けるのかを、端的に表現することです。

コンセプトを決めてから、テストをしながら商品を作っていきます。
テストの段階では、その商品を開発することは、コストやキャパシティとして現実的なのか、顧客に本当に必要とされている商品なのかを、実験しながらブラッシュアップしていきます。

市場で既に需要のある商品を作る方法と、自社が理念から作り出したいと思った商品を実現する方法と2種類あります。

いずれにしても、商品が顧客にどんな価値を与えることができるのかを考えるという点では共通しています。

③販売の戦略企画

商品やサービスを販売していくにあたって、どのような戦略で販売していくのかを決めます。

まず、商品を販売する方法を全て羅列します。リアルでの対面営業から、広告、SNSなど、考えられる限りの方法を考えます。

次に、全体として最も効率的に販売するためには、どの販売方法に資金と力を注いで販売していくのかを決めます。

例えば営業一つとっても、ターゲットを地域や収益、店舗の種類などによって絞ったり、アポを獲得する手段を電話営業だけではなく、DMやファックスを送ったりと手段を考えたりします。

販売の戦略において大切なのはまず実践してみることです。
机上の空論を並べることに時間を割くのは時間がもったいないです。

まずは考えられる限りの販売手段を、リスクが小さな形で回し始めて、結果を集計します。
その上で、最も費用対効果のある販売手法に力を注ぐようにします。

④広告や宣伝

販売の戦略が決まったら、販売の手段を実行するのみです。

広告、HP作成、SEO対策、SNS運用、ニュースメディアへの寄稿、看板やイベントなど様々な手法があります。

例えば、web広告を打とうとした場合、

・様々な種類のあるweb広告の中で、自分の商品やサービスのターゲットが一番見てくれそうな媒体は何なのか
・費用対効果を上げるために、いかにターゲットにクリックされる広告文章にするか/いかに最後まで見てもらえる動画広告の構成にするか
・広告をクリックした後の販売ページでどれだけ成約率を上げるのか

などを考える必要があります。

ここでは販売手段の豊富な経験と最新の販売手段に対する知識が必要です。
一つの販売手段をずっと研究しており、その手段で成果が出せるという確かな実績と自信があるマーケターが求められます。

マーケターに求められる4つの力

以上のように、マーケターは多様な業務をこなす必要があります。
そんなマーケターに求められる力とは一体何なのか、4つ見ていきましょう。

①情報収集能力

市場調査を行うにしても、最新の販売手段を行うにしても、情報収集能力が必要となります。

特に、インターネットが発達したことによって、情報の伝達が早くなり、流行の変化が激しくなっています
ですので、例えば日本で次に流行るSNSは何かを予測するときに、中国のマーケティング事情にもアンテナをはることが必要だったりします。

販売手法も、例えば数年前まで有効だったインフルエンサーマーケティングが、ものの2、3年で顧客に飽きられてしまい、費用対効果の良くないマーケティング手法になっていたりします。

過去の経験や情報に囚われるのではなく、常に最新のデータに基づいた情報を収集する力が必要です。

②コミュニケーション能力

マーケターにコミュニケーション能力が必要な理由は2つあります。

1つ目は、マーケティングの考え方は、ビジネスのあらゆるフェーズに必要なので、社内のさまざまな担当の方と関わりながら業務を遂行していく必要があるからです。

顧客を第一優先に考える根本的な考え方を持っているマーケターは、あらゆる場面でマーケティングの考え方に沿って実行されているのか、是正しなければなりません。
そんな中で全体のパフォーマンスを上げるためには、伝え方が重要になります。

2つ目は、マーケティングとは、ひたすら顧客のことを真摯に考える必要があるからです。
商品を作る段階でも、広める段階でも、相手のことを考え続けることは、まさしくコミュニケーション能力の真髄ともいえるでしょう。

③分析力

マーケティングでは、数値に基づいた結果から意味を見出す行為が必要となります。

例えば、市場調査では、上がってきた調査結果から、どんな商品が必要とされているのか考える必要があります。

広告では、広告が表示された人のうち、何人がクリックしてくれたのか、そしてLPを見てくれた人のうち何%が購入まで至ったのか、などの数値から改善点を見出して、より良い広告にしていきます。

このように、数値として現れた結果から考えを巡らせる分析力が大切なのです。

④webスキル

近年のマーケティングでは、webで認知を拡大するwebマーケティングが主流となっています。広告を打つにしても、SEOの順位を上げるにしても、SNS運用をするにしても、webを使いこなせるスキルはあるに越したことはありません。

さらには、自力でHPを作れるようになったり、プログラミングをできる力、画像編集や動画編集を行う力があると、マーケターとして一つ頭が抜けています。

外注すれば良いという考え方もありますが、デザインやプログラミングなど多彩なことができるマーケターは、引っ張りだこになります。

マーケターの仕事内容は広範囲で1人でカバーするのは難しい

以上のように、マーケターには様々なスキルが求められていますし、業務内容は広域にわたります。

そうなると、いくら優秀なマーケターといえども、全て1人で対応するのは難しいです。
とはいえ、業務を切り分けて、各パートを専門的にこなせるマーケターを社員として採用するのも難しいでしょう。

そこで、各業務を業務委託人材に任せるのはいかがでしょうか。
業務委託人材は、持っているスキルが把握できていますし、業務ごとに切り分けて、部分ごとに得意な人物に任せることもできます。

当社のメディアでは、マーケティングの業務委託を専門としてこなす、プロのマーケターたちが在籍しています。

優秀なマーケターの不足にお困りの際はお声掛けください。