マーケティング戦略立案にこそ業務委託人材を活用したほうがいい理由

自社の商品やサービスを世に普及させていくために欠かせないマーケティング。

多様な価値観が尊重される現代では、ビジネスにおいての課題も複雑化し、同時にマーケティングに求められる知識や技術も年々難易度が高くなってきています

日本企業の中には、マーケティングに関しての専門的なスキルを持つ人材が不足しており「思うようなマーケティング戦略を立てられていない…」という企業も少なくないのではないでしょうか。

自由な働き方が求められる現代では、マーケティングの専門的な知識とスキルをもったフリーランスマーケターが増加しています

マーケティング業務に関して悩みを抱えている企業は、業務委託人材を活用するのがおすすめです。

本記事では、マーケティング戦略の業務委託について、メリットや委託する前に考えておくべきこと、マーケティング戦略に特化した人材の特徴などを紹介します。

日本企業のマーケティング戦略にありがちな問題

日本企業のマーケティング戦略にありがちな問題は主に2つです。

①社内に適任者がいない

まず、1つ目は「社内にマーケティング業務を担うための適任者がいない」ということ。

現代では多様な価値観が尊重されるようになったことで、顧客のニーズや消費行動心理も変化を遂げてきました。

それに加え、インターネットの普及やSNSの発展などによって、マーケティングそのものが複雑化してきています。

当然、長い間マーケティングに精通している人でないと、日々変化していく市場に対応していくことは難しいでしょう。

日本企業には、マーケティング分野に特化した社員が少なく社員が他の業務と並行して進めていることも少なくありません。

複数の業務を抱えていて、マーケティング戦略の業務にあまり時間を割けないというのが現状

他にも、もそも社内にマーケティングのノウハウが蓄積されていない企業もあります。

特に、BtoB企業の中にはこれまでマーケティング部門がなく、マーケティングの業務を経験したことがある社員がほとんどいないというケースも。

そのため、実際のマーケティング業務の際に、予算や時間に制限がある中で、「思うようにマーケティング戦略が立てられない…」という問題が出てきてしまうのです。

②自社のマーケティング上の課題を明確にできていない

2つ目は、「自社のマーケティング上の課題を明確にできていない」ということ。

これは、社員がマーケティング以外にも複数の業務を兼任しているため、忙しすぎて業務が回っていないことにも原因があると言えそうですが…

そもそもマーケティングについての専門知識がないために、自社のマーケティングには何が足りないのか、何が課題なのかを把握できていないんです。

そのため、「人員不足で業務が回らないから業務委託を考えよう…」となっても、具体的にどの仕事を任せるべきかわからず、結局外注できていないという企業もあるようです。

他にも、「マーケティング業務の中でやってみたいことは複数あるけれども、時間がなく、どれを優先すべきかわからなくて結局やっていない」というケースも。

まずは、マーケティング業務に専念できるような環境を整えることが必要なのかもしれません

マーケティング戦略の業務に関しての日本企業が抱えがちな問題を踏まえて、次は、マーケティング戦略を業務委託するメリットを見ていきましょう。

マーケティング戦略を業務委託する2つのメリット

マーケティング戦略を業務委託するメリットは主に2つです。

①プロジェクトに専任担当をおける

先述したように、日本企業では、複数のプロジェクトを兼任している社員も少なくありません。しかも、マーケティングのプロではないわけです。

そのため、手探り状態でマーケティング戦略を立てていくことになってしまいます
当然、非効率な戦略を立ててしまったり、なかなか戦略が立てられなかったりと結果として成果が出ないケースも少なくありません。

プロジェクトに、外部からマーケティングに精通している人材を専任でおくことで、マーケティング戦略をスピード感を持って進めることができます

マーケティングのノウハウを持った人材を専任でおくことで、戦略を立てるための調査や分析にもある程度時間をかけることができ、有効な戦略に予算と時間を投資することができます

その結果、PDCAサイクルを回すことができ、効率的に成果が出るようになるわけです。

②自社にはない知見を取り込める

業務委託には、「自社にはない外部の知見を取り込める」というメリットもあります。

外部からの人材は、自社が抱えている問題を客観視できます。

例えば、マーケティングメッセージを作成している時。
社内の人間はどうしても、顧客の視点になるのが難しく、自分たちの思いが優先されてしまうこともあります。

そんな時に「顧客のニーズに本当に合ったものなのか」客観的に判断できる外部の人材がいることで、もう一度、顧客視点で考えるきっかけになることもあるでしょう。

他にも、内部人材にはない思考、専門的な知識、最新のマーケティング知識などを取り込め、新たな展望につなげることができるのも業務委託人材を活用するメリットです。

では、実際にマーケティング戦略を業務委託しようとなった時、事前に考えおくべきことにはどんなことがあるのでしょうか。

業務委託を検討する前に考えるべき2つのポイント

スバリ、考えておくべきポイントは「マーケティングの目標はなにか」「自社のマーケティングの課題とあるべき姿はなにか」この2つです。

1つずつ見ていきましょう。

①マーケティングの目標はなにか

当たり前ですが、自社で行うマーケティングで達成したい目標を明確にしておくことが大切です。

社外からマーケティングに強い人材を連れてくるからといって、その人に丸投げするにはいきませんよね。

あくまで自社で行うマーケティングなので、達成すべき目標や、目標達成ができているかどうかをどう判断するのかの評価基準は、絶対に明確にしてから業務委託を始めるべきです。

外部からの人材との協働は信頼関係のもと成り立ちます。ですから、「同じ目標に向かっている」という意識を根付かせることが大切です。自社の目標を的確に伝えることが信頼関係を築く第一歩になります

現代のマーケティングは日々新しいものが出てきます。

「自社にリソースがない」「最新の知識がない」といった場合には、とりあえず新しいものを試していくということに陥りがちですが、明確な目標があれば、「その目標をクリアするために必要なことなのか」という視点で物事を判断できるようになります

そうすることで、マーケティングがやりっぱなしで終わることも防ぐことができますし、効率的に成果を出すことにも繋がります

②「自社のマーケティングの課題とあるべき姿はなにか」

自社のマーケティング上で抱えている問題を明確にしておくことも大切です

自社のマーケティングに今何が足りないのか、言語化して整理しておくのがおすすめです。

足りない部分が明確になれば、その部分に特化した人材を業務委託すればいいわけです。

また、レベルの高い会社がどんなことをしているのか分析し、目指すべき姿のイメージを明確にするのも重要になってきます。

自社の現状の問題と目指すべき姿が明確になれば、解決するべき問題が見えてきます
マーケティング分野に関して、常に、「何が足りないのか、何を改善するべきなのか」を考えることで、本当はやるべきなのにできていない業務が見えてくるはずです。

そうすることで、外部の人材に委託するべき業務がなにか明確になり、効率的にマーケティング戦略を進めることができるようになります。

実際にマーケティング業務を委託する際には今回紹介した2点を明確にしてから依頼するようにしましょう。

では、最後に実際にどんな人材を確保するべきか、マーケティング戦略に特化した人材の特徴を紹介します。

マーケティング戦略立案に特化した人材の特徴

マーケティング戦略を立てるには、「企業がどのような販促を立てれば増販増客につながるか」を理論的に説明する能力が必要になります。

「企業がどんな販促を立てるべきか」を考える際には、

・企業内部の強みや弱みはなにか
・顧客のニーズはどこにあるのか
・競合はどんな戦略を取っているのか
・どのポジションで勝負できそうか
・そのために現状、企業に何が足りないのか

などを考える必要があります。

マーケティングの戦略を立てる際には、「情報収集力」「トレンド感覚」「問題分析能力」などが大切になってきます。

市場の動向は日々変化します。そのため常に自分で情報を掴んでいくという姿勢を持っている人が必要です。

他にも、企業の強みと弱み、競合の強みと弱みを把握し、その上でどのポジションで戦うか決めるためには、的確に問題をとらえ分析していく力も必要不可欠です。

また、マーケティング戦略を立て、広告などを出す場合、実務を担うのはデザイナーやライターですよね。

いくら良い戦略を立てても、それを実行するための準備や周りへの知識共有がおろそかでは意味がありません

実務を担ってくれる人に対して、適切な指示や打ち合わせを行えるということも大切です。

そのためには「コミュニケーション能力」や「SEO対策やSNS活用などのWeb戦略の知識」も重要になってきます。

他にも、依頼した作業が予定通りに行かなかった場合に、自分でも「デザインできる」「記事がかける」という実務能力も、マーケティング戦略を立てる人材としては必要な力になるでしょう。。

マーケティング戦略立案に特化した人の特徴を見ていくと、「こんな能力全部持ってる人材なんているのか…」という気がしてきますよね。

マーケティング戦略には本当にマルチな能力が必要なんです

企業で、マーケティング業務と他の業務を兼任していることを考えてみると、業務に手が行き届かないのも納得できますよね。

しっかりとしたマーケティング戦略を立て自社の商品やサービスを世に広めていくためには、やはりマーケティング知識のある人材が専任で業務にあたることが必要なのかもしれません

マーケティング業務にこそ、業務委託人材を活用しよう

自社の商品を展開していくためには、自社について一番詳しい内部の人間がマーケティングも行うべきだと考える人もいるかもしれません。

しかし、時代の流れとともに人々の価値観や購買心理も変化しています。

これまでの社内のノウハウや、リソースに頼るのではなく、思い切って外部のマーケティング人材を入れることで、社内にはなかった発想を取り入れることになり、結果、業務プロセスが改善されることもあります。

自社のマーケティング業務に悩みを抱えている方は一度業務委託人材の活用を検討してみてはいかがでしょうか。