マーケターの採用の方法と成功するための3つのコツを解説

あなたの会社にはマーケターが足りていますか。

マーケティングは、過去の経験がものをいう世界です。
つまり、成果を出せる優秀なマーケターとは、過去の豊富なマーケティングの経験を生かして成功することができるマーケターです。
そのため、新たにマーケターを教育するよりも、経験豊富で優秀なマーケターを採用することで確実に成功をおさめることができます。

しかし、マーケターの採用は「売り手市場」になっています。

マーケターのうち、転職を考えている方は、全体の2%しかいません。

マーケターの採用を成功させるコツを調査!企業側がまずやるべきことは?

一方で、総務省統計局の労働力調査年報によると、全職種の場合、転職を考えている人は11%以上もいます。

リファラル採用にイベントが有効な理由とポイント

マーケターは他の職種に比べると転職を考える人が少ないため、優秀なマーケターを採用したいという需要に対して供給不足になっています。
この記事では、供給の少ない中、優秀なマーケターの採用に成功するためにはどうすれば良いのかについて解説します。

マーケター採用の3つの手段

マーケターを採用するための方法には、

①ダイレクトリクルーティング
②リファーラル(紹介)
③業務委託人材

の3つの方法があります。
それぞれ具体的に見ていきましょう。

①ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、求人のプラットフォームに直接アプローチする方法です。
この時、どんなスキルを持った人を採用して、どんな仕事を任せたいかが決まっていると、ピンポイントで求めている人材を採用することができます

決めるべき人物像としては、どんな役職/年収/年齢/仕事内容/スキル/考え方などです。

まだ転職を意欲的には考えていない潜在層にも、メッセージを送ってアプローチすることができる上、1対1のやり取りで企業の魅力を伝えることができます。
また、企業側からアプローチする数によって、採用人数をコントロールすることもできます。つまり、他の採用の方法に比べると、採用できる人数の調整がしやすいのです。

その反面、プラットフォームに手数料を支払う必要があるので、その金額が負担にもなり得ます。

②リファーラル(紹介)

リファーラルは、既存の社員の知人を紹介してもらい採用する方法です。
紹介で採用するメリットは3つあります。

1つ目は採用された方と会社の双方にとって、ミスマッチが少ないということです。

採用された方は、紹介してくれた既存の社員から、会社の雰囲気や働き方、求めているものについて初めから聞いているはずです。
また会社側としても、求める人物像に理解がある既存社員が紹介してくれた人材は、会社の求める人材に近い可能性が高いです。

2つ目は、の知られていない中小企業でも採用しやすいということです。
プラットフォーム上で採用しようとすると、企業の知名度や待遇の良さでの勝負となってしまいます。

一方紹介で採用する際には、知名度がなくても「知人がいるから」と興味を持ってもらえますし、企業の価値観や働き方について、親密に話をした上で判断してもらうことが可能です。

3つめは、コストがかからないことです。
ダイレクトリクルーティングでは、プラットフォームを介して採用すると、手数料がかかってしまいます。
一方、紹介では手数料がかからないので、採用にかかるコストを抑えることができ、採用した方の待遇をよくすることに費用が回せるようになります。

ただし、紹介では欲しいときに欲しい人数を採用できるわけではないことや、優秀なメンバーを採用するのが難しいというデメリットがあります。

③業務委託人材

採用と言っても、社員やアルバイトではなく、外注することも選択肢にあります。
マーケターを自社で抱えてしまうと、タスクが多くなりすぎて、目の前の業務に埋もれてしまう傾向にあります。

一方で、フリーランスのマーケターは、様々な業務の経験を活かすことができる上、必要な業務量に応じて採用することができます。

すると新たなマーケティング手法に挑戦することができる余裕ができます。

優秀な人材はなかなか転職しようとしないため、社員として採用することが難しいかもしれません。
しかし、フリーランスとして働いている優秀なマーケターは、任せる業務量を絞ることで、委託することも可能な場合が多いです。

マーケター採用の成功を判断する2つのポイント

そもそも、マーケターの採用における成功が定義できていなければ、採用に成功できるはずがありません。
マーケター採用の成功とは一体どういう状態なのかについて、2つ確認していきましょう。

①求める人物像と一致している状態

マーケターと一括りに言っても、さまざまなスキルを持った人物がいます。

例えば広告を出稿できて、アカウント内の数値の見方がわかるような人材がいます。
広告の運用だけでなく、LPのデザインを考えることもでき、ディレクターのような動きのできる人材もいます。
それぞれの広告の強みや弱みを知っていて、売り上げを上げるための戦略を立てることができる人材もいます。

このように、できることに差があるのにもかかわらず、スキルとして「広告運用ができる」人として一括りに扱ってしまうと、実際に仕事を任せ始めてから、思ったように業務を任せられないことがあります。

現状マーケティングについて理解がある人材、実際に広告運用など実務ができる人材がどれだけいて、新しく採用する人にはどんな範囲を任せたいのかについて考えた上で、求める人物像を設定する必要があります。

②優秀なマーケターを採用できている状態

「優秀な」といっても定義が曖昧なので、優秀なマーケターの特徴をここでは2つ例にあげます。

1つ目は、PDCAを回すことができるマーケターです。
マーケターの仕事としては、新規商品を開発して販売していくことや、既存の商品の売り上げを上げるための方法を考えることがあります。

新商品の販売の場合には、新商品なので事例があまりないことが多く、自分で仮説を立てて実験しながら最適な販売方法を模索する必要があります。

既存の商品の販売の場合には、既存の販売方法から課題を発見して分析し、改善方法の仮説を立てて、実行しながら売り上げを伸ばしていきます。

いずれの場合も、P(plan:計画) D(do:実行) C(check:評価) A(action:行動) の4つを繰り返す必要があります。

優秀なマーケターとは、一発で成功の方法が分かる人材ではなく、このPDCAのサイクルを早くこなし続けられる人材のことです。

2つ目は、売れる仕組みを作れるマーケターです。
マーケティングとは、という議論に対する答えの一つとして、自動的に売れる仕組みを構築すること、というものがあります。

マーケティングは、販売の方法を考えることにばかり注目されがちですが、実は商品開発から、競合調査、業界の情報収集、アフターフォローまで、多岐にわたって関わります。
事業全体に関わり、流れを見ながら仕組みを構築していくことが求められます。

そこから自動的に売れる仕組みを作れる人が、一流のマーケターと言えます。

マーケター採用で成功するための2つのコツ

マーケター採用の成功イメージが沸いたところで、実際に成功させるためにはどのようなコツがあるのかについて、2つ見てきましょう。

①採用の手段を多様化する

マーケターが不足している以上、マーケター採用を成功させるためには、あらゆる手を尽くす必要があります。
ダイレクトリクルーティングをする際にも、一つの媒体だけではなく、複数の媒体に掲載すると、採用できる確率は上がります。

社員に紹介してもらえないか、常に聞き回ることで、不定期かもしれませんが、採用することができるかもしれません。

また、採用以外にも、業務委託で任せるのでも十分事足りる可能性はないのか、などと考えることで新たな採用の可能性を見出せるかもしれません。

他にも、SNS運用を行ったり、企業のホームページが上位に表示されることで、採用に成功できた例もあります。

一つの採用手段で安心するのではなく、打てる手段は全て打つ心構えでいると、採用に成功できます。

②明確にしたターゲットへのアプローチ方法も考える

まずは、求める人物像を明確にしなければ、採用して仕事を任せ始めてから、「思っていたのと違う」ということに双方がなる可能性があります。だから、求める人物の役職/年収/年齢/仕事内容/スキル/考え方を明確にイメージする必要があります。

その上で、明確にした人物像にどうやったらアピールできるのかを考えないと、そんな人物を採用することはできません。

採用媒体によって、登録している人の層が違うので、求める人物像が登録しているのか照らし合わせる必要があります。

また、優秀なマーケターは誰でもみられる採用媒体に掲載されていないことが多く、紹介やまだ転職意識が低い人に対して直接1対1でスカウトする方法が有効です。

逆に、人物像が明確になっていない場合は、より多くの人材と面接する機会を設け、比較して一番マッチする人材を採用すればよいです。

このように、求める人材によって、どのような採用手段をとるのかも変わっていきます

③企業のPRをする

転職を考えている人が少ない以上、「この会社で働いてみたい」と思ってもらい、転職の意欲を掻き立てて採用することも一つの手段です。

その際、企業の風土や社員の人柄などを発信していく必要がああります。

最近では、YouTubeやTikTokの動画メディアを用いて会社の雰囲気を伝えたり、SNS運用をする中でフォロワーを伸ばし、会社の知名度を上げるという方法をとっている企業が多いです。

その他にも、プレスリリースなどニュース媒体に載ることで知名度を一気に上げることも狙えます。

採用に行き詰まったら、業務委託も選択肢の一つ

売り手市場のマーケター採用において、どうしたら求める人物を採用できるのかについて見てきました。

採用するためには、金銭的なコストも、様々な採用媒体を運用する時間や労力のコストもかかってしまいます。
しかも、採用した後には、求めていた人物像と一致しないという場合や、労働条件によって再度転職されてしまい、また採用に困る可能性もあります。

そんなお悩みがある際には、業務委託人材を採用することを考えてはいかがでしょうか。
マーケティングに特化した業務委託人材を取り扱うプラットフォームもあり、求めるマーケター人材にピンポイントで依頼することができます。

採用で行き詰まった際には、業務委託でも対応できるのではないかと考えてみてください。