【顧客のニーズを掴む】リスティング広告の成功するための運用方法

リスティング広告をご存知でしょうか?
「なにそれ?」と思ったあなたもきっと見たことがあるはずです。

Googleで検索した時に、上位に表示されているホームページへのリンクには、先頭に「広告」と書いてありますよね。これがリスティング広告です。

広告ということがわかっているから、クリックする人も少ないのでは、という心配をする方もいるかもしれませんが、販売する商品によっては、とても効果的な広告なのです。

今回の記事では、リスティング広告の特徴、どんなメリットがあるのか、そしてリスティング広告を成功させるためにはどのようなことに気をつければいけないのかをみていきましょう。

リスティング広告の特徴

リスティング広告は日本語では、「検索連動広告」と呼ばれています。
GoogleやYahooで好きなワードを検索すると、検索結果の上から数個が広告と表示されているかと思われます。
そして、そのホームページをユーザーが1回開くごとにいくらという形で出稿者はお金を支払います。

リスティング広告はどのように出稿するのか、その仕組みをみていきましょう。

仕組み① リスティング広告を表示するキーワードを設定する

リスティング広告の出稿者は、ユーザーが検索しそうなキーワードに対して、「このキーワードを調べた人に広告を出稿する」と登録します。

登録したーキーワードと、ユーザーが検索したキーワードが一語一句同じだったら表示するのか、似通っていたら表示するのか、検索語句の順番は考慮するのかなど、丁寧に設定する必要があります。

そして、各キーワードごとにクリック単価を決定します。

例えば、リスティング広告を代行する会社が、自社に広告を依頼してくれるお客さんを探すためにリスティング広告を出稿するとします。

リスティング広告 メリット」と検索している人と、「リスティング広告 代行 安いと検索している人でしたら、後者を検索している人の方が依頼してくれる可能性が高そうですよね。
でもだからといって、「リスティング広告 メリット」と検索している人も、メリットがあることがわかってもらえれば、依頼してくれるかもしれません。
ですので、前者のキーワードには、1クリックあたり200円で広告を出稿し、後者には1クリックあたり400円で出稿するなどと調整します。

そのキーワードで検索した人がどれくらい購入してくれる可能性があるのかを見積もって、1クリックあたりの金額を調整し、最終的にお客さんを一人獲得するのにかかったコストが見合うように調整します。

次に、除外キーワードを設定します。
先程の例でいくと、「リスティング 採用」とリスティング広告のスキルで就職先を探している人はターゲット外ですし、そんな人に広告を間違って表示させてしまって、クリックされてお金が発生してしまうのは非常にもったいないです。
ですので、「採用」というキーワードを含めて検索している人には広告を表示させないというように設定するのです。

仕組み② リスティング広告の掲載順位

リスティング広告の出稿枠も、上位に表示されるのは3、4つほどですし、その中でも上にあればあるほどクリックされる確率は高くなるので、もちろん上位に表示させたいですよね。

その掲載順位は、「広告の評価」「クリック単価」の二つの要素によって決められています。

まずは広告の評価ですが、評価が高いほど優遇される理由があります。
Googleの目的は、何か困りごとがある時には毎回Googleで検索してもらい、少しでも長い時間Googleのアプリ上に止まってもらうことだからです。

そこで、例えば、クリックした先のページがどこに大事なことが書いてあるかわからなかったり、広告の文章で書いてあることとクリックした後のページに書いてある文言が全然違ったりするとどうでしょうか。
調べたユーザーは「Googleは役に立たない」と最悪Googleを使うのをやめてしまうかもしれません。

そんなことになるを回避するためにも、ユーザーが検索欄で調べた悩みを解決できるような優良なページを優先的に表示させたいのです。

そして、広告の評価が同じくらいであれば、出稿者が1クリックあたりいくらのお金を支払うと設定したかのオークション形式で掲載順位が決まります。
Googleの主な収益源はその広告料なので、広告料をたくさんくれる人を優先するのは当然のことといえます。

リスティング広告のメリット


以上のような特徴を持つリスティング広告ですが、どんなメリットがあるのでしょうか。
メリットを3つ確認していきましょう。

メリット① 既にニーズのある顧客にアプローチできる

検索欄で調べられている内容は、ユーザーの悩みが反映されていたり、既にユーザーが商品を欲したうえで検索されています。

リスティング広告以外の広告は、ターゲットを絞って、見込み顧客になる可能性が高いだろうと当たりをつけて広告を打つので、自分のページを訪れてもらってから欲しいと思わせることができるかが勝負になってきます。
しかしリスティング広告では悩みを抱えている人、商品を探している人にピンポイントで広告を出稿できるので、購買意欲の高い見込み顧客に直接アプローチができるという特徴があります。
ですので、クリックをしてくれたお客さんのうち、お問い合わせまで至ってくれたり、商品の購入までしてくれるお客さんの確率も高いのです。

メリット② すぐに効果が出始め、いつでもやめられる

リスティング広告の競合とも言えるのが、リスティング広告欄を下にスクロールすると表示される、広告なしで上位表示されているホームページです。ここに上位表示されるようにすることを、SEO対策をすると言います。

SEOで上位表示されるためには、ページを作ってから半年や一年かかると言われています。
上位表示させるためには何十個、何百個と有益な記事をかき、ユーザーがそれを読みに訪れてくれることで、総合的にアクセスの多いページとしてやっと上位に表示されるようになります。
広告費がかからない代わりに、時間もお金も投資することが必要になります。

一方で、リスティング広告は金額とクリック数次第ですが、打てば上位に表示されます
すぐに上位に表示させることができますし、クリックされて、広告費の予算を使い果たしてしまったらその瞬間に広告の表示を止めることもできます。

メリット③ 無駄なコストがかからない

集客のための施策は、本当に集客につながるのかわからないけれども行う、投資に近い部分があります。
ホームページなども集客のために必要といわれていますが、実際にどのくらいのお客さんがホームページに訪れて、そこから購入してくれるようになるのかは運用してみるまで未知数ですよね。

リスティング広告は、買う可能性が高い顧客の、その検討段階に応じたクリック単価分の金額しかかかりません。
費用に対して、効果がどのくらい出るのかの予測も立てやすいですし、無駄な広告費もかかりません。

リスティング広告の注意すべきこと


このようなメリットがあるリスティング広告ですが、広告を打つ際に注意しなければならないことがあります。
注意点を抑えないと、リスティング広告から効率的にはお客さんを集めることはできないので、次の3点について気をつけて運用しましょう。

注意点① 視覚的な訴えかけができない

リスティング広告において表示されるのは広告文章だけです。
そのため、Facebook広告やバナー広告のように、視覚的にクリックしたいと思わせるような広告を打つことはできず、文言のみでの勝負となってしまいます。

お客さんが商品購入に至るのには論理的に「性能も良いし費用対効果も良いので買おう」となるだけではありません。感情が動いて、衝動的に購入するケースも大いにあるため、そのような訴求ができないのは弱点の一つではあります。

ですので、クリックしてもらうだけの魅力ある文章を書く、キャッチコピーの能力が問われます。

注意点② 改善が難しい

広告全体のパフォーマンスを上げるためには考慮しないといけないことがたくさんあります。
効果が出ない場合、広告文の訴えかけが悪いのか、広告文の内容とクリックした先のページとの関連性が薄いのか、クリックした先のページでお問い合わせや購入に至るための導線が引かれていないのかなど様々な要素がありますが、全て少しずつ改善して効果を計測しなければなりません。

クリック先のページを作り、広告文を作って打てば完了ではなく、お客さんの反応を見ながら少しずつ改善する必要があるのです。

注意点③ 費用を使い過ぎてしまう可能性がある

どのキーワードに対して広告が出稿されるようにするのか、逆にどのキーワードを検索した人には表示されないようにするのかを設定しますが、その設定を誤っていると、広告費が垂れ流しになってしまうことがあります。
似通った文言を検索している人にも表示してしまう機能などもあるので、注意して除外キーワードをしっかりと設定する必要があります。

商品を購入してくれる可能性がある人以外に広告を出稿してしまうのは、無駄な広告費がかかってしまうだけなので、すぐに止めるべきです。
どう検索した人が何人クリックしたかといった、細かい計測データも見ることができるので、運用する人はリスティング広告について詳しく理解した上で、データを管理する必要があります。

リスティング広告を使いこなし、ニーズのあるお客さんを効率よく獲得しよう

検索欄では、ユーザーが悩んでいること、欲しいと思っているものを検索するため、他の施策に比べ、ユーザーのニーズを把握し、ニーズに対して自分の商品をアピールすることができます。
ですので、リスティング広告を利用することは、ユーザーのニーズがあるところに商品を持っていくことができる、とても効果的な手法なのです。

しかし、リスティング広告は成果を出すための運用法にはノウハウも必要ですし、わからずにやると広告費を垂れ流してしまう危険性もあります。

そのため、マーケティングスキルとリスティング広告の運用経験に長けた業務委託人材を採用するのも一つの手です。

リスティング広告はあらゆる商材でニーズのある見込み顧客を探してくるのに有効な手段なので、是非とも活用してみてください。