マーケターのフリーランスとして活動していると、マーケターとしての実力を証明することに難しさを感じませんか。
例えばプログラミングならこの言語が使えたり、こんな機能のものを作れると説明することができます。
デザイナーなら、このツールを使うことができると言ったり、自分の作ったデザインの成果物をポートフォリオとして見せて、実力の説明をすることができます。
しかし、マーケターは、明確にこのマーケティングが得意で、人より秀でているということを証明することは難しいです。
営業をするときには過去の実績データを持ってくることが一番有効ですが、まだ案件をこなした数が少ない段階では特に見せられるものがないという悩みもあるのではないでしょうか。
そこで、あまり知られてはいませんが、マーケティングの資格を獲得すると、実力を証明することができます。
「資格を取るメリットは何か」と疑問をお持ちの方や、「マーケターの資格に興味はあるがどのようなものを選べば良いかわからない」という方はぜひ参考にしてください。
マーケターのフリーランスが資格を取る2つのメリットとは
資格というと、就活や転職に有利というイメージが強いかもしれません。
しかし、フリーランスであってもマーケティングの資格を持っていることで有利になることがあるので、取得を目指すのはおすすめです。
ここでは、フリーランスが資格を取る2つのメリットについて説明します。
資格を取るメリット①：案件が取りやすくなる
ポートフォリオがなかったり、明確にスキルがあるのか証明しにくいマーケティングですが、資格を持っていることで、実力の証明をすることができます。
資格を持っているということは、そのための勉強をし、知識を持っていることを客観的に証明できるということです。
実力の証明をもって営業をすることができるので、案件を取ることも楽になります。
資格を取るメリット②：網羅的な勉強ができる
マーケティングは全体像を把握することが難しい仕事です。
例えばマーケティングの定義について胸を張って答えられるでしょうか。
デジタルマーケティングのマーケティング手法は、どんなものがあるのか、漏れることなく答えられるでしょうか。
このようにマーケティングは基本的なことから定義がはっきりとしていないという難しさがあります。そこで、資格の勉強をすることでマーケティングについて漏れなく学ぶことができます。
マーケターにおすすめの資格とは
以上のような理由から、マーケティングの資格を取ることにメリットはありますが、実はマーケティングの資格は数多くあります。
そのため、どの資格が有効なのかを判断することは難しいです。
どの資格が役に立つのかは各々の目的によっても変わるので、目的に応じた資格を紹介していきます。
フリーランスのマーケターにオススメの資格①：マーケティングの基本的なスキルを証明する資格
マーケティングの基本的な考え方を身につけていることを証明するための資格です。
マーケティングの施策として行うことは様々なパターンがありますが、マーケティングの基本的な考え方ができるかどうかが各施策を行う上での鍵となります。
マーケティングの全体像を把握することもできるので、マーケティングを始めたばかりの方にはぜひおすすめの資格となっています。
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティングビジネス実務検定は、国際実務マーケティング協会が主催して、年に四回行われています。
マーケティングの概念から、マーケティングの戦略、実務までの問題が出され、基礎のC級から応用のA級まで幅広い知識が試されます。
国際実務マーケティング業界が、公式テスト、問題集、過去問をセットとした「テキストコース」や、講義動画の配信を加えた「テキスト+eラーニングコース」を提供しています。
また、専任講師による集中講義も用意されており、テストの合格に沿った、効率的な勉強を行うことも可能です。
マーケティング検定
1957年に創設された、公益社団法人日本マーケティング協会によるマーケティング検定は、民間の団体の資格であるのにも関わらず、内閣府の認定を受けている資格です。
マーケティング・ビジネス実務検定と内容は似通っていますが、マーケティング・ビジネス実務検定は2005年から始まったのに対し、マーケティング検定は2017年から始まったもので、比較的新しい資格です。
全国のテストセンターに設置されたコンピューター上で随時試験を行う、「CBT方式」が採用されています。
そのため、試験の開催日を気にすることなく、好きなタイミングで受けることが可能となっています。
ネットマーケティング検定
SEOやweb広告など、デジタルマーケティングに関する全般の知識を身につけたい方にはオススメの資格なのがネットマーケティング検定です。
20時間程度の勉強量で合格するとされており、受験者の80%が合格するという難易度となっています。
難易度が低いものなので、この資格を持っているだけでは役に立ちませんが、初心者が網羅的に勉強する為にはまずとっかかりやすい資格となっています。
フリーランスのマーケターにオススメの資格②：web広告の資格
web広告を回す際には、多くの場合クライアントのお金を預かって広告の運用をします。
クライアントのお金を使って広告運用するのに、知識がない状態で行うことは恐ろしいですし、クライアントの信頼を損ねてしまいかねません。
そのため、まずは資格を取ることで知識を手に入れ、広告を運用するための基本的な知識を持つことで、安心してクライアントのお金を使って広告の運用ができます。
Google広告認定資格
Googleが公式に公開している、広告に関する知識や理解力を問う試験となっており、24時間365日、Googleの「スキルページ」から試験を受けることができます。
ただし、1日に1回までしか受けられないことには注意が必要です。
科目は、検索広告、ディスプレイ広告、ショッピング、動画、アプリ、測定の6科目あり、全て基本的に4択の中から1つの解答を選ぶ方式です。
80%以上の正答率が求められ、難易度は実務経験がなければ難しいものとなっています。
しかし、認定資格を獲得すると、パートナーバッジのロゴを獲得できるメリットがあります。
Googleを利用している方は、Googleのアップデートに伴い、常に最新の情報を取り入れる必要があるので、資格獲得を目標とするのにオススメの資格です。
Meta認定デジタルマーケティングアソシエイト
Meta社が公式で公開している、Facebookに関する知識を身につけていることを証明する資格となっています。
試験勉強のための講義動画が無料で公開されているので、FacebookやInstagramの広告の運用を経験したことがない方は、まずはこちらから勉強を開始するのがオススメです。
フリーランスのマーケターにオススメの資格③：分析スキルのための資格
マーケティングにおいて、広告を打てるか、SNSで投稿ができるかなどは、ツールの使い方をキャッチアップできるかどうかによります。
マーケターによる実力の差がどこに現れるかというと、分析スキルです。
伸びる仮説を立てて、マーケティングの施策を行ってみて、その結果を収集して、データをもとに分析をして、さらに伸びるための施策を打つことが、マーケターのすべきことです。
そのため、どれだけ競合の分析をするか、自分の打ち出した施策の分析をするかが成功の明暗を分けることとなるので、分析力は身につける必要があります。
統計検定
一般社団法人日本統計学会が認定し、一般財団法人統計質保証推進協会が試験の運営を行う、「統計」に関する知識や活用力を評価するための試験です。
1級、準1級、2級、3級、4級の5つの段階があり、最高の1級では、大学の後期で学ぶ統計の内容が問われるほど、専門性が高い試験となっております。
現代で注目されているデータアナリティストにとっても権威性のある資格なので、取得することで自分自身の価値を大きく高めることにつながります。
統計士・データ解析士
文部科学省認定の通信教育を経て獲得できる資格です。
統計士であれば8ヶ月間、データ解析士であれば4ヶ月間の期間を要します。
統計検定では、数学の勉強も改めて行わないと取得するのが難しいような、少し敷居の高い資格です。
一方で統計士・データ解析士の資格は講座が用意されているので、全くの初心者からでもデータの分析の方法を学びたいという方にとってオススメの資格となっています。
マーケティングの資格はフリーランスとして活動する上で案件獲得に役に立つ
フリーランスのマーケターが取ることをオススメする、マーケティングにまつわる資格について紹介しました。
マーケターといえども、一部のマーケティング手法だけを行っている人や、実績や経験がなくてもマーケターと名乗っている人などさまざまです。
そのようなマーケターがいる中、自分が選ばれて案件を獲得するためには、自分のマーケティングの実力を証明する必要があります。
そこで、今ご紹介したような資格を持っていることが強みとなります。
また、マーケティングの資格を手に入れた後は、ぜひマーケティングのフリーランスが集まるプラットフォームの利用を検討してください。
資格を持っていることを優位に働かせて案件を獲得することができることから、資格をとった後、実績づくりとしておすすめの手法です。
ブレーンスタイルが提供するマーケターマッチングでは、フリーランスマーケターの実力と希望条件を元に企業とのマッチングを行っています。
資格を元に実力をアピールして、自身の希望する働き方を選び取ってください。