Z世代を中心に広がりを見せるBeRealに、広告が導入されたことをきっかけに、「これまでのSNS広告と何が違うのか」「若い世代は広告をどう受け取っているのか」と気になった方も多いのではないでしょうか。
本記事では、学生インターンとして実際にSNSを日常的に使う立場から、BeReal広告がSNS広告にもたらした変化と、これからの広告の在り方について解説します。
BeRealとはどんなSNSなのか
BeRealは、2020年にフランスでリリースされた画像共有SNSです。
InstagramやTikTokのように、加工や演出を前提としたSNSが主流となる中で、BeRealは「加工を行わず、ありのままの瞬間を共有する」ことをコンセプトにしています。
BeRealの仕組みと特徴
1日1回、ランダムな時間に届く通知に合わせて撮影・投稿する仕組みや、撮り直しや加工ができない設計により、ユーザーは日常の一瞬をそのまま共有します。
こうした特徴から、BeRealは「盛れないSNS」とも呼ばれています。
Z世代に広がるBeRealの利用実態
私の周囲では、体感として学生の約半数が日常的にBeRealを利用しています。
InstagramやTikTokと比べ、投稿の公開範囲が友人など身近な人に限定されたクローズドなSNSである点も特徴です。
過度な自己演出を求められず、毎日投稿することが前提となる設計は、慎重で几帳面だと言われる日本人の気質とも相性が良いのかもしれません。
実際、日本市場におけるBeRealの月間アクティブユーザー数(MAU)は、
2023年1月から2024年1月の1年間で約10倍に増加し、2024年時点では世界でも有数の規模に成長しています。
BeRealに広告が導入された背景
こうした成長を背景に、BeRealでは2024年7月から日本で広告配信が開始されました。
現時点では、広告代理店やマーケティング支援会社を通じた出稿が中心で、運用体制はまだ整備段階にあります。
2025年以降は、インフルエンサーを活用した広告支援サービスも立ち上がり、
Z世代へのリーチや「リアルさ」を活かした施策が徐々に広がっています。
BeReal広告の強みと広告認知が高い理由
調査によると、BeReal広告は他の主要SNSと比較して、非常に高い広告認知率を示しています。
クローズドな空間で表示される広告体験
BeRealは、友人など信頼できる相手との共有を前提としたSNSです。
広告が表示されるのは、街頭や電車のようなオープンな空間ではなく、
自宅や学校など、ユーザーがリラックスしているプライベートな空間です。
そのため、広告は「見流される情報」ではなく、
生活の中に自然に入り込む体験として記憶に残りやすくなります。
また、投稿数が限られているため、タイムライン上で広告が埋もれにくい点も、
BeReal広告ならではの特徴です。
学生視点で考えるこれからの広告
学生の立場でSNSを使っていると、広告が多すぎるとすぐに離れてしまったり、無意識にスキップしてしまったりします。
その一方で、BeReal広告に感じるのは、広告との距離の近さです。
友人の投稿を見る流れの中で表示されるため、
「広告を見る」というより、「何かが自然に混ざっている」という感覚に近いかもしれません。
だからこそ、これからの広告には、
目立つこと以上に 違和感がないこと が求められていくのではないかと感じています。
BeReal広告が示すSNS広告の未来
BeReal広告は、Z世代に向けた広告が
「どれだけ広く届くか」ではなく、
「どれだけ自然に生活の一部になれるか」を重視する時代に入ったことを示しています。
広告は、一方的に見せられるものから、
日常の中に溶け込む存在へ。
BeReal広告は、これからのSNS広告やデジタルマーケティングを考える上で、
重要なヒントを与えてくれる存在だと思います。