業務委託人材はどうやって仕事を取っているのか【2025年版】

弊社に登録している業務委託人材の方々は、大きく分けて二つのタイミングで登録されています。業務委託として活動を始めたばかりの方や、これから独立を検討されている方、そして何年か業務委託として活動していて新しい業務獲得のチャネルを探している方です。

 ここ数年で働き方の選択肢がさらに広がり、副業から業務委託に移行される方や、地方・海外からリモートで活動される方も増えました。業務委託という働き方がより一般的になりつつある中で、皆さんがどのように仕事を取っているのかを、以前行ったヒアリング調査のデータをもとにご紹介します。


知人や知り合いからの紹介

 一番多いのはこちらになります。もともと信頼関係があるため、スキルに合った仕事を依頼されることが多いようです。オンライン上でのつながりから紹介に発展するケースも増えてきています。

前職からの顧客

 以前の職場で築いた関係を活かして仕事を得るケースです。独立前に話を決めておく方も多いようです。また、前職の業務を委託契約に切り替えて引き続きやっていらっしゃる方もいます。

業務をした会社の社長からの紹介

 過去に仕事をした会社の社長(または責任者)から新たな仕事を紹介されることもあるようです。中小企業に多いパターンのようです。

自分で営業

 企業の採用求人に業務委託として応募している方、SNSやポートフォリオサイトを活用して自ら営業活動をしている方も多くいらっしゃいます。特に最近では、X(旧Twitter)やLinkedInなどのビジネスSNSで情報発信を行い、直接声をかけられるケースも増えています。

エージェント経由

 エージェントを通じて仕事を紹介してもらう方法も一般的です。ここ数年でAIを活用したマッチングサービスも増え、効率的に案件を探せるようになっています。多くの業務委託人材の方々は複数のエージェントに登録しており、3〜4社に登録している方が多いようです。

 しかし、エージェントに対する不満も少なくありません。例えば、登録しても業務紹介が無かったり、案件に応募しても通らなかったりすることがあります。紹介と違って面談プロセスもあり、複数の候補者から天秤にかけられることもあります。

 弊社も含め、エージェントは一般的に仕事よりも人材登録の方が多く、そのため、案件に対する倍率は非常に高くなっています。エージェントから声がかかるだけでも、実はかなりの競争を勝ち抜いている状況です。また、案件のタイミングや稼働の空き、単価の希望などによっても結果が左右されるため、頻繁に仕事の紹介が来るとは限りません。

 エージェントから見ると、せっかく案内をしてもレスポンスが遅かったり、登録面談から時間が経って連絡が取れなくなってしまう方も少なくありません。中には、「このエージェントに登録したっけ?」と覚えていないケースもあるようです。

 業務委託として働く方が増え続ける今、仕事の取り方にも多様なスタイルが生まれています。どの方法が正解ということはなく、自分の得意分野や働き方に合ったチャネルを見つけることが大切です。